
整骨院での保険診療が厳しくなっていく中で、自費メニューに移行するためにEMSの導入を考える先生方が多くいると思いますが、ただEMSを導入しても自費率はなかなか上がりません。
では、EMSを活用した整骨院での自費メニューにはどういうものがあるのでしょう。
今回は整骨院でEMSと相性が良い自費メニューをご紹介します!
1.EMSでの体幹トレーニング
1番メジャーな活用方法は体幹トレーニング
「筋肉(インナーマッスル)を鍛える」という今までの痛みを取る治療とは違ったアプローチとなるので、EMS単体での自費メニュー設定も可能です。
EMS単体での自費メニューでは、「ゼロからプラスの身体作り」「筋力・パフォーマンスアップ」「シェイプアップ」「尿トラブル」に対してが主な訴求ポイントになります。
回数券やプリペイド、月額制などの料金設定があります。
プリペイドや月額制の場合は、院だけでなく患者様自身も回数がしっかりと把握できるカードなどがあると目安となって分かりやすいです。
広域変調波EMS「コアレ ライボ」

EMS波形にハイボルテージを加えたことで「皮膚刺激の軽減」「筋収縮力の強化」「収縮範囲の拡大」がより強化された業務用EMSマシン。リモコン機能が加わり、お客様でも出力調整ができるようになりました。業務用EMS最多クラスのパッド数で2人同時稼働ができ、店舗売上に貢献します。
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→インナーマッスルを鍛える5つのメリット2.治療メニューとEMS
EMSで矯正の効果性を維持できる身体作り
痛みの出にくい身体作りに欠かせないことが、インナーマッスルの強化です。
「治療+EMS」のセットで自費メニューを設定している整骨院も多くあります。
EMSと矯正メニューと組み合わせることで、矯正の効果性を維持できる身体を作り上げます。
筋力不足によって矯正効果を維持できない方は多いと思いますので、姿勢矯正や骨盤矯正メニューとEMSをセットで行うとより変化を出しやすくなります。
特に、産後の方は筋力の衰えがより顕著に表れてしまいますので、産後の骨盤矯正とEMSの組み合わせはオススメです。
3.美容メニューとEMS
痩身メニューの効果性アップ
EMSは、衰えて緩んでしまった筋肉が引き締まることによる「サイズダウン」は得意としています。ですが、EMSだけで体重減少や体脂肪減少といったことは難しいです。
痩身メニューを設定している整骨院でしたら、その痩身メニューとEMSを組み合わせることで、サイズダウンだけではなく、体重減少や体脂肪減少の効果性向上に役立てることが可能です。
ただ、体重減少や体脂肪減少には、食事内容や水分摂取量が大きく関わってきますので、食事管理・食事指導を同時に行うことが大切です。
最近では、酵素ドリンク(ファスティング)とEMSのセットで自費メニューを設定している整骨院もあります。
エステサロンでは、ハイパーナイフやキャビテーションとEMSを組み合わせていることが多いです。
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→エステでのEMS活用は「EMS+痩身機器」の組み合わせで効果アップ!4.パーソナルトレーニングとEMS
神経促通することで、今ある筋力を最大限使えるように
EMSの効果性の一つに「神経促通」があります。
人間は脳からの電気信号で筋肉を動かしています。
しかし、加齢や運動不足により脳からの電気信号を受けとる運動神経が鈍感になってしまい、自分の意思で筋肉を動かしにくくなってしまいます。
「ご高齢の方が脚を上げているつもりが、実際は上がっていなく、少しの段差でつまづいて転んでしまう」
といった現象も、運動神経が鈍感になることによって引き起こる現状です。
EMSによる電気刺激は「脳からの電気信号と同じ作用」の効果があります。
運動神経に対してEMSが直接命令を与えることによって、自分の意思とは関係なく筋肉が動くようになります。
神経促通をするためには、負荷の強さは関係なく、数多く動かすことが必須です。
EMSによる運動回数は、自分で動かすよりも高回数の刺激を与えることができ、運動神経への命令を通りやすくしていきます。
神経促通されることで脳からの命令が通りやすくなり、筋肉をより意識的に使えるようになります。
そのため、EMSで神経促通を行い、そのあとにご自身でトレーニングを行うことで、今まで促通が悪いために使えていなかった筋繊維にも命令が届くようになります。
EMSで自分の身体を動かしやすい状態を作り上げていき、そのあとに自分でトレーニングを行うことで、トレーニング効率を上げることができます。
EMS単体のメニューにパーソナルトレーニングをオプションとして設定している整骨院もあります。
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→整骨院や整体でパーソナルトレーニング【導入のメリットや目的とは】5.料金設定と自費メニュー率をあげるポイント
先生方の手が取られてしまう手技や矯正ですと、分単価200円が目安になってきますが、EMSの場合は手離れ良く施術が行えますし、受付スタッフさんでもEMSの施術が可能です。分単価150円程度でも十分な金額となるのではないでしょうか。
実際の具体的なメニュー設定や料金設定は、EMS運用にノウハウがある販売業者と相談して決める方が多いです。
なので、機器選定の際には、EMS運用のノウハウをしっかり持っている販売業者を選びましょう。
その他、自費率をあげるポイントとしては
- EMSを導入する目的を明確にする
- 院の患者層(ニーズ)と機器性能は合致しているか
- スタッフ全員が機器についてしっかり理解しているか
- 患者様それぞれに対しなぜEMSを受けることが必要なのかをしっかり伝える
が挙げられます。
6.まとめ
EMS単体でも効果をしっかりと出せますが、既存のメニューとセットにすることで多くの患者様に提案をすることができるので、失敗することなくEMSをご活用いただけると思います。
EMSはニーズ商品ではなく、ウォンツ商品ですので、院に来院する全ての患者様に受けていただけるものではありませんが、EMSをメニューにプラスすることで、既存メニューとの相乗効果をもたらしますし、患者様の満足度向上にもつながります。
治療に関しては、ニーズ商品となりますので多くの方が受けられます。ただ、治療にも使えるEMSとなると機器は限られてきますので、治療にもEMS使用したいと考えている場合は、機器の選定には気を付けましょう。
機器選定のポイントとしては、皮膚抵抗が極力少なく、高い出力を出せるEMSがオススメです!