更新日:2023-09-13
「インナーマッスル」という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、なぜインナーマッスルを鍛えた方が良いのでしょうか。
今回は、インナーマッスルを鍛える必要性やメリットをご紹介します。
1.筋肉にはインナーマッスルとアウターマッスルが存在する
まず、筋肉にはインナーマッスル(遅筋)とアウターマッスル(速筋)という2つの種類に分類されます。
同じ筋肉でもそれぞれ特長があります。
どちらに何が作用するのかをチェックして、目的に応じて鍛えるべき筋肉を見極める必要があります。
①インナーマッスル(遅筋)とは
インナーマッスルは深層部にある(股関節や肩関節、背骨についている)小さい筋肉のことです。インナーマッスルには、赤筋繊維が多く含まれています。酸素を蓄えるミオグロビンをたくさん含んでいることから赤っぽい色になっています。
【インナーマッスルの特長】
- スタミナがある筋肉
- 筋肉を収縮する力が弱く、瞬間的に爆発的な力を出すことはできない
- 鍛えると引き締まる
【代表的なインナーマッスル】
- ヒラメ筋
- 前脛骨筋
- 腸腰筋
- 小臀筋
- 腹横筋
- 骨盤底筋群
【インナーマッスルにはどんな役割がある?】
- アウターマッスルの働きをサポート
- 骨や関節、内臓を支えている
- 姿勢を長時間支える
インナーマッスルを鍛える
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②アウターマッスル(速筋)とは
深層にあるインナーマッスルに対し、表層の筋肉がアウターマッスルです。白筋繊維が多く含まれるアウターマッスルは、白っぽい筋肉です。
【アウターマッスルの特長】
- 収縮する力が強い
- ダッシュやジャンプといった瞬発的に大きな力を発揮する場面で使われる
- 疲れやすく持続性に欠ける
- 鍛えると筋肥大する
【代表的なアウターマッスル】
- 大腿四頭筋
- ハムストリングス
- 二頭筋
- 腹直筋
- 大胸筋
【アウターマッスルにはどんな役割がある?】
- 走ったり、重いものを持ち上げたりするような大きな力を発揮する
- 関節を動かしたり、骨を守る役割
- 腰を曲げる、上体を起こすなど大きな動作を行う
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→【速筋と遅筋の違い】鍛えるメリットや鍛え方は?体幹とは腹筋のことだと勘違いしやすいのですが、人体の頭・腕・脚以外の胴体(骨盤、背骨、肋骨、肩甲骨とその周囲を取り巻く表層、深層の筋肉)すべてのことです。
胸や背中などの大きな筋肉、肩関節・股関節まわりの小さな筋肉までがすべて体幹です。
つまり、インナーマッスルを含む身体の幹となる部分のことなのです。
体幹は、表層筋とされるアウターマッスルも含まれます。
2.インナーマッスルは何で鍛えた方がいいの?
インナーマッスルは身体の土台となる筋肉
まず、インナーマッスルは骨や関節を支える身体の土台となる筋肉です。
インナーマッスルは日常生活で無意識に使われてはいますが、意識してトレーニングをしないとどんどん衰えてしまいます。
インナーマッスルに限らず、筋肉量は20代をピークにそれ以降は減少していきます。
引用:「ロコモ」、その原因と対策│TANITA
猫背、肥満をはじめ、年齢と共に症状が現れやすくなる腰痛や膝痛、尿トラブル等の身体のお悩みも、インナーマッスルが弱くなっていることが原因の一つと考えられています。
「筋トレ」と聞くと、スポーツをやっている人や、ダイエットをしたい人がやるものと決めがちですが、私たちの日常生活に支障を起こさないためにもインナーマッスルは必要です。
3.インナーマッスルを鍛える5つのメリット
インナーマッスルを鍛えるメリット
- 体温が上がり、効率的に脂肪が燃焼しやすくなる。
- 正しい位置に臓器を戻すことで、便秘が改善される。
- 正しい身体のスタイル・姿勢を保つことができる。
- 身体の深層部を流れる血流を良くし、手足の冷えを軽減する。
- インナーマッスルの衰えにより生じた、尿トラブルの改善。
インナーマッスルを鍛えると、身体を内側から支える力が強くなります。
また、体幹が安定することで姿勢改善が期待できるほか、関節を正しい位置に安定させる効果もあるため、身体の動きがスムーズになります。
インナーマッスルを鍛えて筋肉量が増えることで、基礎代謝量がアップし、太りにくい体質になる効果も期待できます。
四肢のインナーマッスルを鍛えることで、筋ポンプ作用が向上し、血流促進やむくみ解消など、多くのメリットがあります。
4.インナーマッスルを鍛えて健康寿命を延ばす
日本人の平均寿命と平均寿命
日本人の平均寿命は平成30年時点で、男性が81歳、女性は87歳です。
(参考:厚生労働省-平成30年簡易生命表の概況)
みなさんは、健康寿命という言葉を聞いたことはありますか?
健康寿命とは、日常的、継続的な医療・介護に依存しないで自分の心身で生命維持し自立した生活ができる生存期間のことを指します。
日本人の健康寿命は平成28年時点で、男性が72歳、女性は74歳です。
平均寿命と健康寿命の差はおよそ10年前後。
つまり、介護が必要な期間があるということです。
平均値から見ても、男性も女性も10年前後は誰かに支えられなければ生活ができないことになります。
俗に言われる「ピンピンコロリ」で人生を最後まで健康に過ごせる方がまだまだ多くはないのが現状です。
これがもし、生涯を終えるまで自分一人で何事もできれば素晴らしいと思いませんか?
脳が元気であっても、身体が動かず、一人で出歩けなければ、好きなことも制限され、QOLが低下してしまいます。
健康寿命をのばすためにも、日頃から継続的にインナーマッスルを鍛えることがおすすめです。
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5.まとめ
今回は、なぜインナーマッスルを鍛える方が良いか、インナーマッスルを鍛えるメリットを中心にご紹介しました。
最近は、「人生100年時代」とも言われ、健康に興味を持つ方が多くいます。
寝たきり状態が長い人生よりも、何歳になっても、自分で買い物ができたり、旅行に行ったり、お孫さんや家族と元気に過ごしたりと、趣味や生活が制限されず過ごせるようになるのが理想です。
そのために必要なインナーマッスルを無理せず鍛えていくことが大切なのですね!
監修:コアラボ編集部
この記事は、整骨院・サロン向けのトレーニング機器を販売する株式会社モン・スターズのコアラボ編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。