
更新日:2025-03-05
年齢を重ねると筋力が衰え、日常生活で不便を感じることが増えます。そんな悩みをサポートする方法の一つが、EMSトレーニングです。
EMSと聞くと「ダイエットに使う機器」「お腹を鍛える機器」と思われがちですが、実は、高齢者のトレーニングにピッタリのアイテムなのです。
EMSは電気刺激によって筋肉を動かすため、関節への負担が少なく、若年層と比べて傷つきやすい高齢者の筋組織を考慮した、効果的で安全なトレーニング方法と言えます。
今回は、EMSトレーニングが高齢者に適している理由やそのメリット、効果的なトレーニング方法についてご紹介します。
1.高齢者の筋力トレーニングにEMSが適している理由
膝などに痛みを抱えている高齢者にいきなり運動やトレーニングを勧めたとしても「わかっているけど、痛いからできない」と答える方がほとんどではないでしょうか。
高齢者の場合、筋組織が若年層に比べると傷つきやすいため、無理に自力での運動やトレーニングを始めると、かえって関節を痛めたりケガをしてしまったりとリスクがあります。
そのため、高齢者には過度な負荷をかけずに安全に筋肉を刺激できるトレーニングが求められます。
EMSトレーニングは関節や骨に負担をかけず、無理なく取り組むことが可能です。
また、寝たきり予防やリハビリにも応用でき、高齢者とって理想的なトレーニングを行うことができると言えます。
①骨や関節に負担がない筋力トレーニングが可能
EMSを使用した筋力トレーニングの場合、筋肉のみに直接アプローチすることができます。
EMSは、電気信号で筋肉を直接収縮させます。まるでゴムを手で引っ張る代わりに、電気でゴムを縮ませるようなイメージです。
寝たままでもトレーニングできるため、関節や骨に負担をかけることなく筋力トレーニングを行うことができます。
そのため、自力での運動に不安がある高齢者でも、EMSを使用することで、痛みを出すことなく安心して筋力トレーニングを行うことができます。
広域変調波EMS「コアレ ライボ」

コアレライボは、電気特有のチクチクした皮膚刺激を限りなく抑えているので、従来のEMSマシンが苦手な方でも安心してご使用いただける業務用EMS。
大腿四頭筋の筋力強化による寝たきり防止や、リハビリ目的による筋力強化なども期待でき、高齢の方にも適しています。
②EMSで神経を促通させる
筋肉は、筋繊維と呼ばれる細い糸のようなものが集まってできています。
この筋繊維の数は、基本的に一生変わらないため、筋肉が衰えるのは、この筋繊維が細くなることが原因です。
日常の活動量(運動量)が減ってしまうことで、筋繊維はどんどん細くなってしまいます。
そのため、年を取ると「筋肉が衰えた」「筋力が落ちた」と感じるのです。
筋肉を動かすためには、脳からの信号が神経を伝って筋肉に届く必要があります。筋肉が衰えると、この神経の伝達がうまくいかなくなり、筋肉を動かすことが難しくなります。
神経を促通させるためには、とにかく筋肉を回数多く動かす必要があります。
EMSは、電気刺激によって筋肉を直接収縮させるため、自力での運動よりも多くの回数の収縮を促すことができます。
これにより、より早く神経を促通させることが期待できるのです。
2.高齢者とって筋力トレーニングが重要な理由
高齢者の筋力低下と生活の質の関係
年をとると、誰でも筋肉が弱くなってきますよね。これは、体が自然に老いていく過程で起こる変化です。
筋肉が弱くなると、歩くのが遅くなったり、重いものが持てなくなったりと、日常生活に支障が出てきます。これが、生活の質(QOL)が低下する原因の一つです。
東京消防庁によると、高齢者の事故の中で最も多いのが「ころぶ」事故で、毎年多くの高齢者が「ころぶ」事故でケガをして救急搬送されています。
なんと、令和3年には約5万人が救急搬送されています。
高齢者の転倒は、筋力低下が大きな原因の一つです。筋力が低下すると、バランス感覚が悪くなり、転倒しやすくなります。
転倒すると骨折などの重傷を負うリスクが高まり、寝たきりになる可能性も。
足腰の筋力が低下すると、歩くのがつらくなり、運動量が減ってしまいます。運動量が減ると、さらに筋力が低下するという悪循環に陥り、生活の質が低下してしまいます。
筋力トレーニングは、この悪循環を断ち切るために非常に重要です。
筋力トレーニングを行うことで、筋力を維持・向上させ、転倒予防に繋がり、ひいては健康でいきいきとした生活を送ることができるのです。
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)とは
一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。QOLの「幸福」とは、身心の健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、十分な教育、レクリエーション活動、レジャーなど様々な観点から計られる。
引用:Wikipedia「クオリティ・オブ・ライフ」
高齢者の筋力トレーニングにおすすめ!セルフケア用EMS「コアレミニ」
筋力トレーニングは健康寿命を延ばすためにも必須
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。
要するに「介護が必要なく、自分一人で何でも出来る期間」のことを指します。
令和4年のデータでは、平均寿命は男性が81才、女性が87才。対して、健康寿命は男性が72才、女性が75才。
平均寿命は延びているのに、健康寿命は伸び悩んでいることが問題となっています。
加齢によって体が衰えてくるのは自然な現象であり、どんなに体力に自信のある人でも老化は避けられません。
ですが、同じ年齢でも、老け込んでしまう人もいれば、びっくりするくらい若々しい人もいます。
「老いる」ことは避けられませんが、「老け込む」ことは避けられます。
筋肉量は年齢とともに低下しやすくなりますが、筋力トレーニングなど、適切な運動を行うことで、筋肉量を維持し、健康寿命を延ばすことが必要になってきます。
3.高齢者向けの効果的なEMSトレーニング方法
まずはEMSを使って、衰えてしまった筋肉を刺激していくことから始めましょう。
この時、強度が高すぎると筋肉を痛める可能性があるため、体に合った強度を見つけることが重要です。
高齢者には下半身の筋力トレーニングが適しています。下半身は上半身に比べて使う機会が少なく、筋力が低下しやすいためです。
特に大腿四頭筋、殿筋群、ふくらはぎなどを鍛えると、歩行能力の向上や転倒・骨折の予防、さらには冷えの改善などが期待できます。
筋肉の土台をEMSで作ることにより、神経促通がされ、運動がしやすくなる体作りを行います。
その後、EMSでの筋力トレーニングと併せて、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を徐々に行っていけるようになるのが、より効果的です。
健康状態を確認するための事前チェックを忘れずに
EMSを始める前に、持病や現在の健康状態を医師に相談することが推奨されます。
特に心臓疾患や神経系の問題を抱えている場合は注意が必要です。事前にチェックを行うことで、安心してトレーニングを始められます。
4.まとめ
EMSトレーニングは、高齢者が健康でいきいきとした生活を送るために、とても役立つトレーニング方法です。
高齢者の筋力低下は、転倒リスクを高め、生活の質を低下させる大きな要因とされ、健康で長生きするためには、年齢を重ねても積極的に体を動かすことが大切です。
「年だからもう無理かな…」 と思っている方も、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
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監修:コアラボ編集部
この記事は、整骨院・サロン向けのトレーニング機器を販売する株式会社モン・スターズのコアラボ編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。