
更新日:2025-02-06
近年、身体の健康維持や予防のニーズの高まりもあり、楽に筋肉を鍛えられる「EMS」が注目されています。
家電量販店やECサイトでも数多くEMSが販売されていたり、EMS専門のジムが誕生したりと、EMSの認知度は高まっています。
整骨院や整体院でもEMSの導入は活発で、治療から予防までのトータルケアを行うスタイルの整骨院や整体院が増えています。
今回は、整骨院や整体院でEMSを導入するメリットをいくつかご紹介します。
「EMSは興味があるけど導入のイメージが持てない」「EMSを導入しようか検討中」の方は是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
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整骨院や整体院でEMSを導入するメリット
整骨院や整体院でEMSを導入することで、患者様の多様なニーズに応え、治療の効果を高めることができるため、ビジネスとしての価値も向上します。
具体的に考えられるメリットを見ていきましょう。
①治療が終わっても定期的に通うきっかけになる
多くの患者様は、治療によって症状が改善すると通院をやめてしまいます。しかし、症状の再発を防ぐためには「治療」から「身体のケア」へ移行することが重要です。
近年の整骨院や整体院では、この移行をスムーズに進めるための方法として、EMSの活用が注目されています。
身体の不調は筋力の低下と深く関係しており、EMSを取り入れることで治療計画の中に自然に筋力トレーニングを組み込めます
これにより、患者様への提案もしやすくなり、保険診療から自費診療への移行もスムーズに進められます。その結果、院の収益向上にもつながるでしょう。
EMSの導入を成功させるポイントは、初回施術時に患者様に「EMSって良さそう!」と興味を持ってもらうことです。
継続につなげるためには、「EMSを使う目的」「適切な通院頻度」「得られるメリット」などを分かりやすく説明し、納得感を高めることが重要です。
なお、EMSの効果を十分に実感するには、最低でも3か月の継続が必要です。
患者様と一緒に3か月後の身体の変化を具体的にイメージすることで、モチベーションを維持しやすくなります。
②EMSは幅広い年齢層・目的に対応できる
EMSの大きな魅力は、年齢や目的を問わず多くの患者様に活用できる点です。
近年、健康維持や予防医療への関心が高まる中、EMSは電気刺激を利用することで「手軽に」「楽に」「低負荷で」トレーニングを行える優れた機器として注目されています。
EMSは、アスリート向けの体幹強化から、シェイプアップ目的の筋力トレーニング、高齢者の四肢トレーニングまで、幅広いニーズに対応可能です。
これにより、整骨院や整体院でも多様ニーズを持つ患者様に提案ができるようになります。
EMSの活用例
- 小学生→ケガ予防のためにEMSを使って体幹を鍛える
- アスリート→パフォーマンスアップのために柔軟性の高い質の良い筋肉をつける
- 高齢者→全身運動が難しい方には、EMSを使って四肢の筋肉を鍛える
EMS機能がよりパワーアップした業務用EMS「コアレ ライボ」
EMS波形にハイボルテージを加えたことで「皮膚刺激の軽減」「筋収縮力の強化」「収縮範囲の拡大」がより強化された業務用EMSマシン。リモコン機能が加わり、お客様でも出力調整ができるようになりました。業務用EMS最多クラスのパッド数で2人同時稼働ができ、店舗売上に貢献します。
③EMS1台で施術の幅が広がる
業務用EMSマシンは、「治療補助」「トレーニング」「美容ケア」「健康維持」など、幅広い目的に対応できる仕様が特徴です。
手技では届かない深部の筋肉にアプローチできるため、既存の施術と組み合わせたセットメニューを作りやすく、自費診療メニューを初めて導入する際にもおすすめです。
また、治療後の再発予防や健康維持のためのプログラム、痩身施術後のリバウンド防止メニューなど、美容目的にも応用可能です。
業務用EMSを導入することで、既存施術の「その後」のフォローアップメニューを提供でき、患者様の継続的な来院にもつながるでしょう。
④EMSは誰でも操作できる
EMSは機器を使用するため、手技スキルや特別な資格が不要です。
そのため、受付スタッフや、まだ手技を習得していない新人スタッフでも操作できるのが大きなメリットです。
実際に、コアレを導入している整骨院の中には、受付スタッフがEMSの運用を担当し、新たな収益の柱として成功しているケースもあります。
さらに、新人スタッフの育成ツールとしてEMSを活用する整骨院も増えています。
EMS施術を担当することで、患者様とのコミュニケーションの機会が増え、関係性を築くきっかけになります。
それがモチベーション向上につながり、施術者としての自覚を芽生えさせる効果も期待できます。
また、EMSは少人数での運用が可能なため、一人院や小規模院でも生産性を高められるのが魅力です。
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→【業務用EMS】選び方のポイントを整骨院・整体院向けに解説2.整骨院や整体院で導入されるEMSの特長
整骨院や整体院で導入される業務用EMSマシンは、電気刺激によって筋肉を収縮させ、トレーニングや治療の補助に活用されます。
市販のEMSとは異なり、深層の筋肉までしっかりアプローチできるのが大きな特長です。
家庭用EMSの多くは低周波ですが、業務用EMSは高周波を採用しているものがほとんどです。
高周波EMSは皮下10cm以上まで通電するため、インナーマッスルの強化が可能です。
さらに、電気の波が細かく皮膚抵抗が抑えられているため、深部の筋肉まで効率よく刺激できます。
また、業務用EMSは専門家が使用することを前提に設計されており、幅広いトレーニングや治療のニーズに対応できる多機能な機器が揃っています。
そのため、整骨院や整体院における治療の質を向上させるツールとして最適です。
EMSを使用する上でよくある勘違い
①「EMSによる筋収縮回数=自身での腹筋回数」ではない!
EMSによる運動と自身での腹筋運動では狙う筋肉が異なります。腹筋運動はアウターマッスル、高周波を用いる業務用EMSはインナーマッスルを狙います。
また、大きく筋肉を収縮させる腹筋運動に対して、EMSは細かい収縮運動を行います。狙う筋肉も違えば、運動方法も異なります。
②「出力レベルが高い=筋肉に効いている」わけではない!
筋肉のつき方、脂肪の量、水分量、神経の働き方など、人によって体質はさまざまです。電気の流れやすさは、体型や運動習慣の有無、体水分量などに左右されます。
出力レベルが高いからと言って、必ずしも筋肉が強く刺激されているとは限りません。
脂肪が分厚い方や、神経が衰えている方などは、出力レベルを上げないと筋肉が反応しにくいです。
一方、脂肪が薄い方や、普段から運動をしている人は、筋肉が電気刺激に敏感に反応しやすいため、低いレベルでも筋肉の反応が実感できる傾向にあります。
EMSのレベルは、あくまでも目安です。大切なのは、自分の体質に合った設定で、筋肉に適切な電気刺激を送ることです。
レベルと実際に身体の中にどのくらい電気(mA)が流れているかを見ることが重要となります。(例:レベルが上がってるのにmAが低い=通電効率が良くない)
EMSの導入前によくある質問
Q1. 周波数は高いほど良いものですか?
高周波で10万Hzを超えると、皮膚抵抗感や深部透過性は変わらなくなってきます。高すぎる周波数を使うと出力を上げた際にハウリング音が出る場合があります。
Q2. EMSの操作に資格は必要ですか?
EMS機器の操作に資格は必要ありません。EMSの導入が初めての場合は、操作講習やサポート体制が整っているメーカーを選ぶことをお勧めします。
Q3. EMSだけで痩せますか?
体重を落としたい場合は食事管理が大切ですので、EMSだけでは痩せません。EMSはたるんでしまった筋肉を引き締めることが得意ですので、見た目が変わるシェイプアップは可能です。
3.整骨院や整体院で行うEMSの効果
整骨院や整体院で行うEMSの効果
- 神経を促通させる
- 筋収縮運動による血流促進の効果
- 関節可動域の拡大
- 凝り固まった筋肉をほぐす効果
- 筋肉を引き締める効果
- 低負荷・高回数の運動ができる
①神経を促通させる
人間は元々脳からの電気信号で筋肉を動かしていますが、加齢や運動不足によって、脳からの電気信号を受けとる運動神経が鈍感になり、自分の意思で筋肉を動かしにくくなってしまいます。
日常生活でよく起こることで例えると、高齢の方が脚を上げているつもりが上がっていなくて、少しの段差でつまずいて転んでしまうような出来事です。
この例も、運動神経が鈍感になることによって引き起こされているのです。
EMSによる電気刺激は脳からの電気信号と同じ作用を出します。
運動神経に対して、EMSの電気刺激が直接命令を与えることにより、自分の意思とは関係なく筋肉が動くようになります。
神経の促通をさせるためにはどうすればいい?
神経促通をさせるためには負荷の強さは関係なく、高回数の運動が必要です。
EMSによる運動回数は、自分で動かすよりも高回数の電気刺激を与えることが可能ですので、EMSを使用することで運動神経への命令を通りやすくしていきます。
神経の促通をさせることで、筋肉を意識的に使えるように変化していきます。
また、神経の促通をさせることで、動員される筋繊維の割合が増え、筋出力が向上します。
今ある筋力を最大限使えるようにすることが出来るようになるので、筋力アップが期待できます。
②血流促進の効果
EMSの電気刺激によって、微細な筋収縮を起こし血流を促進させます。
血流が良くなることで、血液の循環作用が良くなり、必要な栄養素や酸素の供給促進、老廃物の排出が促進されます。
そうすると、筋肉の柔軟性が向上していきます。
③関節可動域の拡大
業務用のEMSは、トレーニングをしながら同時に筋肉をほぐすことが可能です。
業務用のEMSを使用すると筋肉は、「硬縮した動きにくい筋肉」ではなく「柔軟性のある質の良い動きやすい筋肉」に変化していきます。これが、関節可動域の拡大に繋がります。
また、五十肩や四十肩といった症状も、肩甲骨周りのインナーマッスルの筋肉がほぐれて柔軟性が増すことで肩関節の可動域が拡大します。
④凝り固まった筋肉をほぐす効果
EMSの電気刺激により筋肉の収縮と弛緩を繰り返すことで、血流を促進し、凝り固まってしまった筋肉をほぐします。
姿勢不良によって凝り固まった筋肉をほぐすことで、効率的な姿勢改善のサポートを行います。
⑤筋肉を引き締める効果
筋肉は衰えるとたるんでしまいますが、鍛えることで筋肉がピンと張る状態になり、筋肉の引き締まりが起こります。
EMSを使用することで、たるんだ筋肉を引き締める効果が期待できます。
EMSで与えられる負荷というのは、自分で行うトレーニングに比べると高くありません。
そのため、ボディービルダーのような筋肉ムキムキにはなりません。
ボディメイクの目標で多く挙げられる「お腹の引き締め」や「ヒップアップ」などは筋肉(インナーマッスル)の引き締めが大切ですので、EMSを使用したトレーニングがオススメです。
⑥低負荷・高回数の運動ができる
EMSによる運動の特長は低負荷・高回数です。
ウェイトトレーニングのような高負荷をEMSで与えることは出来ませんが、低負荷・高回数の運動を行うことで、衰えてたるんでしまった筋肉を引き締めることができます。
引き締まりが起こることで、部位のサイズダウンが期待できます。
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→整骨院で患者様がEMSを使用するメリットは?EMSはどんな人におすすめ?4.整骨院や整体院におすすめの業務用EMS
コアレライボ
皮膚刺激の軽減、筋収縮力の強化、収縮範囲の拡大が強化されたことで、従来のEMSでは物足りないお客様でもご満足いただける仕上がりとなっている業務用EMS。
業務用EMS最多クラスのパッド数で、2ベッド同時施術ができ、稼働率を上げることができる。
https://www.core-re.jp/clinic_corere.html
フィジオ8
EMSを構成するパルスの密度を変調させることで、高密度パルス帯を生成し、「ソフトな体感と確かな筋運動」の両立を実現したPDM波形を搭載。さらに出力時間差プログラムによって「慣れさせないEMS」を実現。
https://www.sakaimed.co.jp/rehabilitation/beauty-instrument/ems8/
楽トレ
ダブルインパクト波形(複合高周波)により、深部まで電気刺激を送り、インナーマッスルとアウターマッスル両方を同時に鍛えることができるEMS機器。
https://www.artra-store.com/rakutore/
5.まとめ
EMSの導入により、整体院や整骨院では治療が終わっても定期的に通うきっかけになったり、売上アップなどのメリットが期待できます。
また、幅広い患者様に使え、誰でも操作できるので自費診療が初めての場合にもおすすめできます。
まだEMSの導入をしていない整骨院・整体院様は、これを機に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

監修:コアラボ編集部
この記事は、整骨院・サロン向けのトレーニング機器を販売する株式会社モン・スターズのコアラボ編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。