更新日:2024-11-15
EMSと聞くと、「同じ物」と思われる方が多いですが、市販されている家庭用EMSから業務用のEMSまで、さまざまな種類のEMSがあります。
整骨院やエステのメニューでも人気のEMSですが、業務用のEMSにはどのような効果があるのでしょうか。
今回は、業務用EMSの効果や、家庭用EMSと業務用EMSの違いについてご紹介します!
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1.EMSとは
EMSとは
- 筋力トレーニングのような効果が期待できる機器の総称
- 出力や周波数、その他の刺激条件を変化させられる
- 使用する人にとって適切な条件で使用することができるトレーニングマシン
- 自力でのトレーニングでは鍛えることが難しいインナーマッスルにアプローチできる
筋肉には電気(電流)が流れると縮み、電気が流れないときに緩む性質があります。
この性質を利用して、電気によって筋肉を刺激して動かし、筋力トレーニングのような効果が期待できる機器の総称のことを「EMS」と指します。
具体的には、Electrical(電気的)Muscle(筋肉)Stimulation(刺激)の頭文字をとった言葉です。
EMSにおける電気刺激は、出力や周波数、その他の刺激条件を変化させられるため、使用する人にとって適切な条件で使用することができ、高い効果が得られます。
また、アウターマッスルだけでなく、自力でのトレーニングでは鍛えることが難しいインナーマッスルにもアプローチできるのが特徴です。
2.業務用EMSの効果
業務用EMSの効果
- 神経の促通
- 筋収縮運動による血流促進
- 関節可動域の拡大
- 凝り固まった筋肉をほぐす
- たるんだ筋肉の引き締め
①神経の促通
人間は元々脳からの電気信号で筋肉を動かしていますが、加齢や運動不足によって、脳からの電気信号を受けとる運動神経が鈍感になり、自分の意思で筋肉を動かしにくくなってしまいます。
日常生活でよく起こることで例えると、高齢の方が脚を上げているつもりが上がっていなくて、少しの段差でつまずいて転んでしまうような出来事です。
この例も、運動神経が鈍感になることによって引き起こされているのです。
EMSによる電気刺激は脳からの電気信号と同じ作用を出します。
運動神経に対して、EMSの電気刺激が直接命令を与えることにより、自分の意思とは関係なく筋肉が動くようになります。
神経の促通をさせるためにはどうすればいい?
神経促通をさせるためには負荷の強さは関係なく、とにかく数多く動かすことが重要です。
EMSによる運動回数は、自分で動かすよりも高回数の電気刺激を与えることが可能ですので、EMSを使用することで運動神経への命令を通りやすくしていきます。
神経の促通をさせることで、筋肉を意識的に使えるように変化していきます。
また、神経の促通をさせることで、動員される筋繊維の割合が増え、筋出力が向上します。
今ある筋力を最大限使えるようにすることが出来るようになるので、筋力アップが期待できます。
この性質を活用して、リハビリにEMSを活用するケースもあります。
寝たままトレーニングができる
業務用EMS「コアレ ライボ」
コアレライボは低周波から高周波までの幅広い周波数を組み合わせたEMS波形に、ハイボルテージを加えた業務用EMSです。
「皮膚刺激の軽減」「筋収縮力の強化」「収縮範囲の拡大」が強化されたことで、従来のEMSでは物足りなくなっているお客様もご満足いただける仕上がりとなりました。EMSトレーニングとしての活用はもちろん、ハイボルテージを利用して治療補助やリラクゼーションにもお使いいただけます。
②血流促進
EMSの電気刺激によって、微細な筋収縮を起こし血流を促進させます。
血流が良くなることで、血液の循環作用が良くなり、必要な栄養素や酸素の供給促進、老廃物の排出が促進されます。
そうすると、筋肉の柔軟性が向上していきます。
③関節可動域の拡大
業務用のEMSは、トレーニングをしながら同時に筋肉をほぐすことが可能です。
業務用のEMSを使用すると筋肉は、「硬縮した動きにくい筋肉」ではなく「柔軟性のある質の良い動きやすい筋肉」に変化していきます。
これは、関節可動域の拡大に繋がります。
体幹部にEMSを使用するとき、前屈や後屈、側屈の動きやすさをチェックしてみましょう。
EMSの使用前後で比べてみると、変化を実感してもらいやすいです。
また、五十肩や四十肩といった症状も、肩甲骨周りのインナーマッスルの筋肉がほぐれて柔軟性が増すことで肩関節の可動域が拡大します。
④サイズダウン
業務用EMSを使用するとことで、たるんだ筋肉の引き締めによるサイズダウンの効果が期待できます。
筋肉は衰えるとたるんでしまいますが、鍛えることで筋肉がピンと張る状態になり、筋肉の引き締まりが起こります。
EMSによる筋肉運動は、低負荷・高回数の運動が可能になります。
EMSで与えられる負荷というのは、自分で行うトレーニングに比べると高くありませんので、ボディービルダーのような筋肉ムキムキにはなりません。
むしろ、くびれ作りなど女性らしいプロポーションになるためには、筋肉(インナーマッスル)の引き締めが大切なので、EMSを使用したトレーニングがオススメです。
3.業務用EMSはどのくらいの期間やればいい?
業務用EMSは家庭用EMSと違い高出力のため、1回でも効果を実感できる人もいます。
ただ、1回だけでは持続力が低いので、ある程度の期間継続することでEMSの効果をしっかり実感できるでしょう。
業務用EMSの効果-1か月目-
- お腹回りが引き締まってくる
- 姿勢が楽になってくる
業務用EMSの効果-2か月目-
- 体が温かくなってくる
- 体が動きやすくなり、活動代謝が上がってくる
業務用EMSの効果-3か月目-
- 神経促通され、筋力を発揮しやすくなる
- 体幹の安定性がかなり増してくる
4.市販EMSと業務用EMSの違い
市販EMSと業務用EMSの違い
- 皮膚抵抗
- 通電の深さ
- 筋収縮
①皮膚抵抗
TVの通販番組やCM、ECサイトで目にする物の多くは、周波数の値が低い「低周波」のEMSです。
低周波のEMSの場合、ピリピリとした痛みが出やすいです。
これは、身体に電気が通る時に、皮膚が抵抗を強く受けてしまうためです。
業務用のEMSは、周波数の値が高くなっている「中周波」や「高周波」のEMSが多いです。
「中週波」「高周波」のEMSの場合、ピリピリとした痛みが出にくくなります。
これは、身体に電気が通る時に、皮膚の抵抗が弱くなっていくためです。
低周波>>>中周波>>>高周波
②通電の深さ
周波数の値によって、人体への通電の深さも変わります。- 低周波→数mm
- 中周波→約3㎝
- 高周波→約15㎝
表層の筋肉(アウターマッスル)を刺激するには、市販のEMSで使用されている低周波でも十分ですが、深層に隠れている筋肉(インナーマッスル)に刺激は届きません。
したがって、身体中の全てのインナーマッスルに対して刺激を届けるには、高周波のEMSが適しています。
※中周波も、場所によってはインナーマッスルまで届きます。
③筋収縮
市販のEMSは、筋収縮運動が一定の動きになるものが多いです。
同じ動きを長時間・高頻度・高強度で行うと、筋肉が硬くなってしまい、収縮しきった時の形を筋肉が覚えてしまいます。(例:悪い姿勢でずっといると、肩コリになるのと同じ状態)
一方、業務用のEMSは、筋収縮運動は一定ではないものが多いです。
筋肉をランダムに動かすので、筋肉が硬くなるということがありません。
ランダムに筋収縮を起こすEMSを使用すると、血流も良くなり筋肉の柔軟性も向上させてくれます。
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→家庭用EMSと業務用EMSの違い【家庭用のEMSは効果あるの?】5.EMSを使用する上でよくある勘違い
「EMSによる筋収縮回数=自身での腹筋回数」ではない
EMSでの筋トレと、自分で行う腹筋運動は「狙う筋肉」と「運動の方法」が異なります。
- 腹筋運動:外側の筋肉(アウターマッスル)を大きく収縮させる運動。
- EMS:高周波を使い、深い筋肉(インナーマッスル)を細かく収縮させる運動。
そのため、同じ回数でも鍛えられる筋肉が違うので、両者は別物として考える必要があります。
「レベルが高い=筋肉が強いわけではない」
EMSのレベルが高いからといって、必ずしも筋肉が強いわけではありません。電気の流れやすさは、以下の要因で変わります。
- 脂肪の厚さ:脂肪が多いと電気が流れにくく、レベルを上げないと筋肉が反応しにくい。
- 運動習慣:普段から運動している人は、低いレベルでも筋肉が反応しやすい。
- 神経の状態:神経が衰えていると、反応が鈍くなることもある。
そのため、レベル設定だけでなく、実際に体にどれだけ電気(mA)が流れているかを確認することが大切です。
6.まとめ
今回は、業務用のEMSにおける効果をご紹介しました。
効果性を知っておくことでEMSの活用方法や、メニューの設定の仕方のヒントになればと思います!
監修:コアラボ編集部
この記事は、整骨院・サロン向けのトレーニング機器を販売する株式会社モン・スターズのコアラボ編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。