更新日:2024-06-11
簡単に筋トレができる機器としてよく聞くEMS。
EMSとは、簡単に言うと自分が体を動かさなくても電気の力で筋肉を動かしてくれるマシンです。
治療機器やダイエット機器などのイメージを持つ方もいるかと思いますが、どちらも正解と言えます。
EMSの中には店舗や通販などで購入できる「家庭用」と、治療院やエステサロンなどにある「業務用」の2種類があります。
EMSは筋力アップはもちろん、肩こりや腰痛など痛みを予防する効果も期待でき、EMSをうまく使えばボディケアやダイエットなど、さまざまなニーズに活用できるのが魅力といえるでしょう。
では、家庭用EMSと業務用EMSでは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
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1.EMSとはどんなマシン?
EMS(Electrical Muscle Stimulation)マシンは、電気刺激を利用して筋肉を収縮させ、トレーニングの効果を促進するための機器です。
つまり、電気刺激を利用して筋肉を動かし、鍛えることができるマシンのことです。
通常、筋肉は脳からの電気信号によって動きますが、EMSの電気が脳に変わって運動神経に刺激をあたえ、筋肉を動かすことができます。
近年では身体の健康維持や予防のニーズの高まりがありますが、運動不足の人がいきなりトレーニングを始めると、怪我をしたり体を痛めたりとデメリットもあります。
EMSは、電気刺激の力で筋肉を動かすので自重のトレーニングとは違い、骨や関節に負担がなく、怪我のリスクが少ないと言えます。
より手軽に、楽に、少ない負荷でトレーニングすることができるのがEMSなのです。
2.家庭用EMSと業務用EMSの違い
家庭用EMSと業務用EMSの違い
- 周波数
- 刺激される筋肉
- パッドの形状
①周波数
家庭用EMSと業務用EMSで最も大きな違いは周波数(ヘルツ)です。
電気は波で表現されますが、ヘルツ(Hz)とは1秒に何回この波が起きるかを表します。
例えば、50Hzだと1秒に50回電気の波が起こります。
周波数帯は低周波・中周波・高周波の3つに分類されますが、この周波数の差で皮膚のどの辺りまで通電できるかが変わってきます。
周波数が高ければ高いほど体の奥深くまで電気を流すことが可能になりますが、筋肉運動を起こしやすいのは20Hz~100Hzくらいの低周波です。
EMSの効果を得るためには、筋肉運動を起こしやすい低周波と、皮膚抵抗が少ない高周波が合わさったものが理想的とされています。
低周波の特徴
- 0,1Hz~1,000Hz
- 家庭用EMSの多くは、20Hz~100Hzの機器(安価で作れるため)
- 通電は皮下数mm
- 皮膚表面に近いところのみの筋肉を動かす
- 電気特有の皮膚のピリピリが起こりやすい
中周波の特徴
- 1,000Hz~10,000Hz
- 通電は皮下2~3cm
- 低周波に比べると皮膚のピリピリは弱い
- 家庭用EMS、業務用EMSどちらもある
高周波の特徴
- 10,000Hz以上
- 業務用EMSは高周波の機器が多い
- 皮膚のピリピリ感が少ない
- 10,000Hzの場合、皮下10cmの通電
- 100,000Hzを超える場合、皮下15cmの通電
各周波数の特徴を見ると分かるように、低周波と高周波の周波数は最低でも10倍もの違いがあります。
高周波のEMSは知識のある人間が操作する必要があるため、治療院やエステサロンなど業務用の機器がメインでになります。
通電が深い分、自分では動かすことが難しいインナーマッスルを効率的に動かすことが可能で、本格的なEMS効果を得ることが期待できます。
EMS機能がよりパワーアップした
業務用EMS「コアレライボ」
EMS波形にハイボルテージを加えたことで「皮膚刺激の軽減」「筋収縮力の強化」「収縮範囲の拡大」がより強化された業務用EMSマシン。従来のEMSでは物足りなくなっているお客様もご満足いただける仕上がりになりました。リモコン機能を取り入れたことで、施術中の出力調整をお客様ご自身で行ってもらうことが可能になり、施術者の手間を削減します。
②刺激される筋肉
家庭用EMS
家電量販店や通販で購入できる家庭用EMSは周波数が低い機器がほとんどです。
低周波EMSは大量製造が可能なため、安価で販売ができることが主な理由として挙げられます。
低周波の場合は、皮膚表面に近い筋肉までしか刺激が届きません。
また、皮膚刺激を強く感じることが多いので、筋力アップに適正なレベルまでパワーを上げられないこともあるようです。
皮下数mmの通電であれば、インナーマッスルと呼ばれる体の奥にある筋肉に作用するのは難しいです。
業務用EMS
業務用EMSは高周波を取り入れている機器が多いので、皮膚から10cm以上奥の筋肉まで刺激が届きます。
また、プロが使うことが前提のため、家庭用EMSと比べて出力パワーも強いのでEMSの効果をより得やすいです。
インナーマッスルを鍛える目的であれば業務用の方が優れていると言えます。
③パッドの形状
家庭用EMS
家庭用EMSは、ベルト型などのパッドの位置が全て固定されているタイプが一般的です。
ベルト型EMSの場合、多くは腹部に貼りつける形状のタイプが多いので、お腹を集中的にトレーニングしたい!といった目的がある人には良いでしょう。
全身にEMSを使いたい場合は、業務用EMSと同じような機械とパッドが分離された汎用性の高いタイプを探すのがおすすめです。
業務用EMS
業務用EMSは、機器本体とつながったコードの先に電気を流すパッドが付いており、そのパッドを皮膚の表面に貼ることで電気を流します。
パッドが1枚ずつ分離されているので、体型や目的に合わせて的確な部位にパッドを貼ることができるので、効果が出やすくなります。
また、業務用EMSを操作するスタッフは機器操作のトレーニングを受けているので、使う人それぞれに合った機器の使い方や、きちんと筋肉の位置を把握した状態でEMSを使用しています。そのことも効果的に筋肉を鍛えることができる理由のひとつです。
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→業務用EMSとは?【効果や家庭用EMSとの違いを解説!】3.家庭用EMSと業務用EMS、結局どっちがおすすめ?
家庭用EMSがオススメな人
- 費用は抑えてEMSを試してみたい人
- 治療院やエステサロンに通う時間がない人
- 時間を気にせずEMSを使いたい人
- マメに使い続けることができる人
業務用EMSがオススメな人
- 金額よりも効果を重視する人
- 過去に家庭用機器を買ったことがあるが、3日坊主になった経験がある人
- 健康・美容についてトータルサポートしてほしい人
- 身近に通える治療院やエステサロンがある人
効果の面では、やはり業務用EMSの方が圧倒的に優れています。
治療院やエステでのEMSの1回あたりの施術料金の相場は数千円程度です。
“通う”という時間と手間は発生してしまいますが、短期間で効果を得ることは期待できます。
家庭用EMSのメリットは、金額面・好きな時に使える点ではないでしょうか。
低周波の家庭用EMSであれば、数千円~数万円と比較的安価のものが多く、気になったら試しやすいのもメリットです。
家庭用EMSは、出力値が業務用と比べると低くなってしまいますので、短期間で効果を得ることは難しいでしょう。
ただ、自分の都合の良い時に使え、テレビを見ながら「ながら運動」もできるため、運動が苦手な人はもちろん、忙しくて運動する時間がとれない人には向いているでしょう。
4.まとめ
通販などで購入した家庭用EMSが効果がなくて、自宅で眠っている人も多いのではないでしょうか。EMSに効果がないのではなく、周波数の違いで出せる効果が違うのです。
業務用EMSはインナーマッスルを鍛えることができ、肩こりや腰痛などの痛みに関しても高い効果を発揮します。
- より効果を求める人は業務用EMS
- まずはEMSを試してみたい人は家庭用EMS
監修:コアラボ編集部
この記事は、整骨院・サロン向けのトレーニング機器を販売する株式会社モン・スターズのコアラボ編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。