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ハイボルテージ治療とは?特徴や効果を紹介

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ハイボルテージ治療とは?特徴や効果を紹介

更新日:2024-10-30

ハイボルテージ治療は、少ない刺激で深い場所まで電気を流せるため、痛めた箇所の回復を集中的に促進させることができます。ギックリ腰や寝違え、足首の捻挫などに即効性のある効果的な治療法の1つです。

本記事では、ハイボルテージ治療の特徴や、どんな症状に効果的なのか、注意点などについてご紹介します。

業務用EMSコアレライボ

1.ハイボルテージ治療とは

ハイボルテージ治療(高電圧パルス電流療法:HPCT)とは、高電圧の電気刺激を用いて深部の痛みや炎症を改善する治療法です。100μs以下の短いパルス幅を用いることで、一般的な低周波治療器よりも皮膚抵抗が低く抑えられています。

この治療法は、筋肉や神経のトラブルに対して即効性があるとされ、特に痛みの軽減や血行改善に効果的です。
具体的には、神経の興奮を抑え、血行を促進することで、急性的な痛み(ぎっくり腰など)から慢性的な痛み(肩こりなど)まで幅広く効果を発揮します。
筋肉の緊張を解き、組織の修復を促すため、スポーツ障害や手術後の回復にも役立ちます。

ハイボルテージの定義

  • 150V以上の高電圧
  • ツインピーク波形
※ツインピーク波形…連続した2回の高電圧を瞬間的に通電する波形。皮膚の不快感を軽減することが可能。

ハイボルテージ治療のメリット

ハイボルテージ治療の最大のメリットは、即効性のある効果です。
深部まで電気刺激を与えることで、痛みや炎症の根本に直接アプローチし、早期回復を促します。手術や薬物療法を避けたい患者様にも適しています。

ハイボルテージ治療のデメリット

一方で、デメリットとしては、治療中に不快感や軽い痛みを感じることがある点が挙げられます。
また、心臓に疾患がある人やペースメーカーを使用している人には使用できないため、事前の確認が必要です。

他の治療法との違い

ハイボルテージ治療は、他の電気治療に比べて、より高い電圧を使用する点が特徴です。これにより、治療効果が即効性を持ち、短期間で症状の改善が期待できます。
低周波治療や中周波治療では到達しにくい深層部の筋肉にもアプローチできるため、スポーツ障害や外傷の治療に特に適しています。

2.ハイボルテージ治療の対象となる症状は?

  1. ぎっくり腰
  2. 寝違え
  3. 慢性的な痛み
  4. スポーツ外傷


ハイボルテージ治療は、筋肉や関節の痛み、神経痛、しびれなど、さまざまな症状に効果を発揮します。
プロのスポーツ現場でも使用されていて、高い効果が実証されている治療ですので、特に、スポーツ外傷や慢性の筋肉の緊張が原因の痛みを持つ患者様におすすめです。
さらに、急性のケガによる炎症を抑える効果もあり、早期治療を希望する患者様にも有効です。

3.ハイボルテージ治療の効果

ハイボルテージ治療には大きく分けて2つの効果があります。

1つ目は、痛みが脳に伝わる過程をコントロールし、痛みを取り除く効果。
2つ目は、筋肉を動かし血流を促すことで、筋肉の酸素不足や栄養素不足を解消し、痛みを取り除く効果です。

これらの効果は、慢性の痛みや外傷、スポーツ障害の治療に有効で、即効性が期待できます。さらに、手術後のリハビリテーションや慢性的な肩こり・腰痛にも効果が期待できます。

ハイボルテージ治療の効果

  • 損傷組織の修復
  • 痛みの緩和
  • 拘縮緩和
  • 痛みが生じるサイクルをブロックする

損傷組織の修復

私たちの体は、小さな単位である細胞からできています。この細胞の中には、プラスとマイナスの電気がバランスよく存在しています。しかし、ケガをすると、細胞自体に損傷が起きてしまい、バランスが崩れてしまいます。この状態が、私たちが痛みや腫れとして感じる「炎症」の状態です。

ハイボルテージ治療は、このバランスが崩れた細胞に、強い電気の刺激を与える治療法です。この刺激によって、細胞内のプラスとマイナスの電気が正常な状態に戻ろうとします。
電気が正常に戻ると、細胞は自ら修復しようとする力が強まります。これを「自己治癒力」と言います。

ハイボルテージ治療は、この自己治癒力を高めることで、ケガの回復を早める効果が期待できます。

痛みの緩和

ハイボルテージ治療は、痛みの原因となる炎症を抑制し、神経の興奮を抑えることで痛みを軽減する効果があります。

損傷した部分から脳に電気信号が伝わることで、私たちは「痛み」として感じます。痛みを伝える神経は非常に細いため、電気刺激などの別の刺激を与えることで、痛みの信号を脳に伝わりにくくすることができます。
ハイボルテージ治療では、強い電気信号を使って太い神経を刺激し、痛みの信号をブロックすることで痛みを軽減します。(ゲートコントロール理論)

痛みの緩和

拘縮緩和

ハイボルテージ治療では、電気信号によって筋肉の奥深くまで刺激が伝わり、血行が促進されます。
血流が良くなることで、筋肉が柔軟になり、こわばりが解消されます。

結果、関節の動きがスムーズになり、慢性的な痛みを抱えている方にも効果が期待できます。
筋肉の柔軟性を高めることで、痛みが出にくい体へと導きます。

痛みが生じるサイクルをブロックする

東京医科大学によると、肩こりや腰痛による痛みは、筋肉に送られる血流量が減少する「筋疎血(きんそけつ)」が引き金になっていると考えられています。

イメージすると、水道管がホースでぎゅっと挟まれて、水が流れにくくなるようなものです。
筋肉が血管を挟んでしまうと、血液が流れにくくなってしまいます。

筋肉に栄養や酸素が行き届かなくなり、老廃物が溜まってしまいます。血流が悪くなった場所には痛み物質が発生し、筋肉痛のような痛みが生じてしまいます。血流が悪いことで痛み物質が停滞し、痛みによってさらに筋肉が固くなるという悪循環に陥ってしまうのです。

ハイボルテージ治療は、この悪循環を断ち切るために、筋肉を支配している神経に直接働きかけ、緊張した筋肉を緩和し、痛みのサイクルをブロックする治療法です。
ハイボルテージの電気刺激によって、緊張した筋肉がリラックスし、血管が拡張されます。血管が拡張されると、血液がスムーズに流れ、痛みのもととなる老廃物が排出されやすくなります。

4.ハイボルテージ治療を受ける際の注意点

治療を受ける前に、自分の健康状態をしっかりと確認し、医師や治療者に相談することが重要です。
特に、心臓病やペースメーカーを使用している人、妊娠中の女性は、治療が適しているかを確認する必要があります。

治療中に違和感や痛みを感じた場合は、すぐに治療者に知らせることが大切です。
また、治療後はしばらく安静にし、患部を冷やすなどのアフターケアを行うことで、より効果的な回復が期待できます。

5.EMS波形にハイボルテージを加えた業務用EMSコアレライボ

EMS×ハイボルテージ 業務用EMS「コアレ ライボ」


「皮膚刺激の軽減」「筋収縮力の強化」「収縮範囲の拡大」が強化されたことで、従来のEMSでは物足りなくなっているお客様もご満足いただける仕上がりとなりました。
ハイボルテージの追加により、治療への運用も可能になりました。トレーニングから疼痛緩和、炎症緩和などの治療的運用まで幅広い目的にご活用いただけます。

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ハイボルテージ治療とEMSの違い

ハイボルト治療とEMSは、ともに電気刺激を用いた治療法ですが、そのメカニズムや効果に大きな違いがあります。

ハイボルト治療は、高電圧の電気刺激を用いて深部の組織に作用し、疼痛緩和や組織修復を促進します。
高い電圧により、深層部の神経や筋肉にまで効果的にアプローチできることが特徴です。主に急性期の痛みや炎症、慢性的な痛みなどに有効です。

一方、EMSは、低周波の電気刺激を用いて筋肉を収縮させ、筋力強化やリハビリテーションを目的とします。
筋肉の深層部まで刺激し、運動神経を活性化することで、筋力低下や麻痺の改善に効果が期待できます。

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6.まとめ

ぎっくり腰や慢性的な痛みなどの症状は、ハイボルテージ治療で痛みがなくなっても、一定期間を過ぎるとまた痛みがぶり返すこともあります。

なぜならば、痛みが無くなっても痛みの根本は、身体を支える筋肉の低下や骨盤・背骨の歪みによるものが多いです。根本の原因を治さない限り、繰り返し痛みが出てしまいます。
EMSなどを併用して、周囲の筋肉を鍛えていくことも必要です。

オーダーメイドの使用方法をすることで、患者様の満足度の向上と治療効果の促進がより可能なものになるでしょう。

監修:コアラボ編集部

監修:コアラボ編集部

この記事は、整骨院・サロン向けのトレーニング機器を販売する株式会社モン・スターズのコアラボ編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。

これは情報提供のみを目的としており、医療上のアドバイスや診断を行うものではありません。

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