
手軽に筋トレができるとして人気のEMSですが、使用方法を誤ると火傷やかぶれなどの皮膚トラブルのリスクもあります。
EMS機器使用時に起こる火傷やかぶれの主な原因や対策方法をご紹介します。
業務用EMSと家庭用EMS、どちらも共通して言えることですので是非ご参考にしてみてはいかがでしょうか。
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1.EMS使用時に発生する火傷やかぶれの原因
EMS機器の故障以外で、皮膚トラブル(火傷・かぶれ)が起きる要因として以下が考えられます。
EMSで起こる火傷やかぶれの原因
- パッドの劣化
- パッド同士の接触や重なり、浮き
- 各メーカが指定する純正品以外の使用
- ボリュームの上げすぎ
- 皮膚のバリア機能の低下
- 機器設置場所並びに店舗の立地等に起因するノイズの発生
2.EMS使用時に発生する具体的な火傷やかぶれの原因と対策
粘着ジェルが劣化している場合
取扱説明書などに記載されているEMS用粘着パッドの使用頻度を守りましょう。
使用期限内、頻度内であってもパッドの粘着面の乾燥や、剥がれ、汚れが取れない時は粘着パッドを直ちに交換する必要があります。
粘着パッドの乾燥や剥がれていることで、過度な通電に繋がり、皮膚への負担を増やす可能性があります。
粘着ジェルへゴミが付着している場合
ほこりや汗、皮脂などの目に見えない汚れは通電の妨げとなります。EMSを使用する前にはパッド面の清掃を行いましょう。また、清掃には繊維の付かない不織布等が望ましいです。
洗浄液はアルコールが含まれない物が良いでしょう。
粘着パッドの密着や重なりがある場合
粘着パッド同士が重なると、重なっていない部分に電気が集中し、局所的にボリュームが上がり皮膚への負担が増えてしまいます。
また、粘着パッド同士が密着すると筋肉が動いた時にパッドも動き、重なる事があります。そのため、粘着パッド同士の間を最低でも指一本分は空ける様にして貼りましょう。
粘着パッドがきちんと貼れていない場合
粘着パッドが浮き上がると局所への通電が強くなってしまいます。
粘着パッドのコードの向きに注意し、パッドが浮き上がらないようにしましょう。また、パッド全面が肌にしっかり貼りつくよう、一度、手で押さえるのもおすすめです。
パッドコードの接続不良
粘着パッドとパッドコードの接続部が抜けかけてしまい、パッドコードの金属部分が露出して肌に触れてしまった時、皮膚への刺激が出てしまいます。
粘着パッドとパッドコードがしっかりとはまっているか確認して使用してください。
EMS機器のボリュームを過度にあげた場合
最初から一気にボリューム(出力)を上げることで皮膚に負担がかかり、火傷やかぶれの原因となる可能性があります。最初の5分程度は弱めのボリュームで慣らしていきましょう。
やせ型の方は筋量が少なく、ボリュームが上がりやすい傾向にあります。ご注意ください。
傷や肌の乾燥がある場合
引っ掻き傷や虫さされなど、肌に傷がある場合には、その部分を避けて粘着パッドを貼ってください。
夏場で汗をかいている場合は、汗も不純物になりますので、汗をぬぐってからパッドを貼りましょう。冬場は乾燥しやすいので、日々の保湿が重要です。
タトゥーが入っている部位も避けることが望ましいです。タトゥーの染料に鉛が含まれている場合、電気によって熱を帯びる可能性があります。
普段とは違うピリッとした痛みや熱感を感じた場合には、使用を控えましょう。
スクラブやピーリングでケアした場合
スクラブやピーリングは、古くなった角質を除去して肌のターンオーバーを促しますが、バリア機能を果たしている角質を取り除いてしまうので、刺激や熱に弱くなってしまいます。
保湿ケアをして肌の水分量を保つのが大事です。皮膚の水分量を保ち、乾燥を防ぐために、保湿ケアをしっかりと行う必要があります。
EMS機器使用の前日や当日のスクラブ・ピーリング製品の使用は避けるのが望ましいです。
体調不良やホルモンバランスの崩れ
疲労や睡眠不足などの体調不良や生理前後は、ホルモンバランスの崩れから肌が敏感になりやすいです。
特に女性はEMS機器を使用の前に肌の状態を確認し、肌が乾燥しているようであればボリュームの上げ方に留意する必要があります。
脱毛・剃毛後の場合
脱毛や剃毛はさまざまな方法がありますが、自分で行う脱毛方法ほど肌への負担が大きいです。(除毛クリーム、ワックス、カミソリ、毛抜きなど)
EMS機器使用の前日や当日に脱毛や剃毛を行っている場合、肌にダメージが残っている場合があります。脱毛や剃毛後にも保湿ケアを行い、肌の水分量を保ちましょう。
EMS機器使用の前日や当日の脱毛や剃毛は避けるのが望ましいです。
3.EMSで火傷やかぶれを起こさないためにできる対策
- 劣化した粘着パッドを使わない
- ゴミや汚れが付着した粘着パッドは使わない
- 粘着パッドの使用期限、使用頻度を守る
- 粘着パッドの貼り方に気を付ける
- 皮膚の保湿をしっかり行う
- 肌がデリケートになっている時期はEMSの使用を控えるか、弱いボリュームで使用する
- EMS機器のメーカーが指定している粘着パッドを使用する
EMSは安全に正しく使用することで手軽にトレーニング効果を得られることが期待できますので、各製品の取扱説明書は必ず目を通すようにしましょう。
皮膚刺激は優しく、筋肉へは強力に
広域変調波EMS「コアレ ライボ」
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監修:コアラボ編集部
この記事は、整骨院・サロン向けのトレーニング機器を販売する株式会社モン・スターズのコアラボ編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。
これは情報提供のみを目的としており、医療上のアドバイスや診断を行うものではありません。