簡単に筋肉を鍛えられるアイテムとしてEMSが人気ですが、トレーニング効果をアップさせるために水分摂取が大切なのはご存知でしょうか。
水は人間にとって必要不可欠であり、美容や健康にも良い効果をもたらしてくれます。
今回は、水分摂取のメリットや、EMSトレーニングに水分摂取が大切な理由についてご紹介します。
1.水の役割
体の半分以上は水分
体内の水分量は、成人で約55%~60%を占めており、高齢者は約50%と言われています。
水は私たちの体の中で絶えず働いており、健康な体を作る上でとても重要な役割を果たしているのです。
具体的には、細胞に栄養や酸素を届けたり、体に溜まった老廃物を排出したり、体温の上昇を防ぐといった役割があります。
水の役割を、いくつか例えを使って説明してみましょう。
- 体の掃除屋さん: 水は、体の中に溜まったゴミ(老廃物)を洗い流し、尿として体外に排出する働きがあります。まるで、お風呂で体を洗ってさっぱりするようなものです。
- 栄養の宅配便: 食べ物から得た栄養を、体のすみずみまで運んでくれます。まるで、郵便配達員が手紙を届けるように、栄養を細胞に届けるのです。
- 体温の調節器: 熱が出た時、汗をかいて体温を下げますよね。これは、水が体温を一定に保つ働きをしているからです。まるで、エアコンが室温を調節するようなものです。
- 潤滑油: 関節をスムーズに動かすために、関節の中には水が満たされています。まるで、機械の部品に油をさすように、関節を滑らかに動かすのです。
水分不足のサイン
- 1%→喉の渇き
- 2%→めまいや吐き気
- 10%→筋けいれんや失神
- 20%→心臓や腎臓に影響、呼吸器不全などで生命の危険が出る
水分不足のサインは、のどの渇きに加え、尿の色の濃さでも判断できます。
2.水分摂取のメリット
私たちの体は、約60%が水分でできています。まるで、水が体の土台のようなもの。
この水が不足すると、様々な不調が起こりやすくなってしまいます。
水分摂取は、体内の水分を補うためだけでなく、美容や健康面でもメリットがあります。
水分摂取のメリット
- 代謝がアップする
- 血液がサラサラになる
- 肌の潤いが保たれる
- 便秘を予防する
- 浮腫みを解消する
- 疲労回復を早める
代謝がアップする
水は、体内の栄養素を運んだり、老廃物を排出したりする働きがあります。水分が不足すると、これらの働きが鈍り、代謝が落ちてしまう可能性があります。
水を飲むと筋肉に血液がしっかりと送られるようになり、筋肉量を効率よく増やすことができます。筋肉量が増えると基礎代謝が上がるので、結果として、痩せやすい体質に変化することが期待できます。
血液がサラサラになる
水分の一部は血液となって体内を巡ります。水分を摂取することで血液の濃度が薄まり、サラサラの状態になります。
逆に体内の水分が不足すると血液が濃縮されてドロドロの状態になります。
肌の潤いが保たれる
水を飲むことで体の内側から水分を補うことができ、細胞内にある老廃物を排出しやすくします。
水分摂取をすると新陳代謝が活性化するので、シワやくすみなどの肌トラブルの改善にも期待ができます。
便秘を予防する
水分の摂取量が少ないと、便が硬くなり、スムーズに移動できなくなるので、便秘になりやすくなります。便をやわらかくするためには水分が欠かせません。
浮腫みを解消する
体内の水分が不足すると、水分を溜め込もうとする働きで浮腫みが起きることがあります。水を飲むと自然とトイレの回数が増えるため、老廃物を排出でき、浮腫みの解消につながります。
疲労回復を早める
汗をかいたり、運動をした後などには、体内の水分が失われます。
こまめに水分補給をすることで、疲労回復を早めることができます。
3.EMSトレーニングの効果を高めるために水が大切な理由
私たちの体は、約60%が水分でできています。特に筋肉は、その大部分が水分で構成されており、水分が不足すると筋肉の働きが低下してしまいます。
血液も、ほぼ水分でできており、筋肉に栄養分や酸素を運んだり、老廃物を回収したりする働きがあります。水分が不足すると、血液の流れが悪くなり、筋肉への栄養供給が滞ってしまうのです。
また、運動中に発生する乳酸は、疲労の原因の一つです。十分な水分を摂取することで、血液が乳酸を効率よく運び出し、疲労回復を早めることができます。
EMSトレーニングにおいても、水分補給は非常に重要です。
EMSは、電気刺激によって筋肉を収縮させるトレーニング方法ですが、水分不足のままトレーニングを行うと、筋肉へ血液を送る機能が低下し、トレーニング効果も小さくなることがわかっています。
このように、筋肉と水には密接な関係があり、しっかりと水分補給を行ったうえで、EMSトレーニングを行うことが大切です。
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EMSの通電の良さも水分量が関係している
水分は電気を通しやすくする導電性が高いため、体内の水分量が少ないと、導電性が悪くなってしまいます。
水分摂取が少ない人は、体内の水分量が少なくなるため、EMSトレーニングを行う際、電流量が上がりにくくなります。
水分不足のために電流量が上がらないと、筋肉への負荷を小さくしてしまったり、皮膚へダメージを与えたりと、思うようにトレーニング効果が出ないことがあります。
4.水分摂取の目安
一般的に、成人で1日2リットル程度が目安と言われています。
ただし、1日に必要な水分の摂取量は体を動かす活動量によって変わってきます。
体が一度に吸収できる水分量はコップ1杯程度なので、一度にたくさん飲むのではなく、こまめに水分摂取をするように心がけましょう。
ちなみに、アルコールは水分摂取には含まれません。
アルコールを体内で代謝する際にも水分を使い、利尿作用も働きます。アルコールを飲む場合は、より多くの水を飲むことが必要です。
飲んだ水分はいつ排出される?
水分を摂取すると、飲んだ水分がすぐに排出されるのではなく、古いストック分から排出されていきます。
今飲んだ水はいつ排出されるかは、1日の水分摂取量で変わります。
- 1日1リットルの場合→4週間後
- 1日2リットルの場合→2週間後
- 1日4リットルの場合→1週間後
に排出されると言われています。
5.まとめ
水を飲む量が少ない方は、それだけ老廃物を溜め込みやすくなり、循環や代謝が悪くなってしまいます。
トレーニングや栄養に気を付けて体作りをしていても、身体の循環が滞っていると、せっかくの効果が出にくくなってしまいます。
体が一度に吸収できる水分量はコップ1杯程度なので、一度にたくさん飲むのではなく、こまめに水分摂取をするように心がけましょう。
監修:コアラボ編集部
この記事は、整骨院・サロン向けのトレーニング機器を販売する株式会社モン・スターズのコアラボ編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。