更新日:2024-04-15
骨盤底筋とは骨盤の底にある筋肉のことで、骨盤内にある膀胱、子宮、直腸などの臓器を正しい位置に保ったり、尿道を締めて尿漏れを防ぐなど、重要な役割を担っています。
尿漏れのお悩みがある方でしたら、1度は聞いたことがある筋肉ではないでしょうか。
この骨盤底筋が衰えてしまうと、尿漏れや頻尿、ボディラインの崩れなどの症状が現れ、生活の質を著しく低下させてしまいます。
なぜ骨盤底筋が衰えてしまうのか?骨盤底筋の衰えは予防できるのか?
解説していきます!
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1.骨盤底筋とは
骨盤底筋とは、骨盤の底面を支え、内蔵器官(膀胱、子宮、直腸など)を正しい位置に保つために支えているハンモック状の筋肉です。
多裂筋、腹横筋、横隔膜と並んで体幹を安定させるコアマッスルの一つでもあります。
骨盤底筋群の3層の構造
- 表層:会陰膜(えいんまく)
- 中間層:骨盤隔膜(こつばんかくまく)
- 内側の深層:内骨盤筋膜(ないこつばんきんまく)
骨盤底筋がどこにあるか分からない時は、おしっこをする時に途中で尿を止めてみてください。
そのときに力が入るところが骨盤底筋です。
骨盤底筋の役割
- 排尿や排便のコントロール
- 姿勢の安定性を高める
- 内臓を支え正しい位置に保つ
骨盤底筋が衰えるとどうなる?
- 姿勢が悪くなる
- 尿漏れや頻尿が起こりやすくなる
- 内臓が下垂してしまい、ぽっこりお腹になる
- 便秘、生理不順や生理痛を引き起こす
2.骨盤底筋が衰える原因は?
現代社会の日常生活(長時間のデスクワークや運動不足など)には、骨盤底筋を弱らせる要因が多く潜んでいます。
- 妊娠や出産
- 閉経や加齢
- 肥満
- 遺伝
- 喫煙
- 不適切な姿勢
①妊娠や出産
重くなった子宮を支えたり、赤ちゃんが膣を通るため、骨盤底筋には多くの負担がかかります。
その結果、骨盤底筋がたるんでしまい、出産後に尿漏れが起こるのです。
また、妊娠や出産による骨盤底筋のダメージは、将来尿漏れを起こす原因にもなります。
特に2回以上経験がある女性は、尿漏れの発症率が高いと言われています。
②閉経や加齢
骨盤底筋群も、腕や脚など他の筋肉と同様に、筋肉自体が年齢を重ねることで衰え、支える力が弱くなっていきます。
また、閉経以降はエストロゲンの分泌が減少することで骨盤底が弱まり、尿漏れや尿失禁、骨盤臓器脱などの症状が起こります。
③肥満
体重が増えると、骨盤内に荷重がかかり、骨盤底筋にも負担がかかります。
その結果、骨盤底筋はダメージを受け、尿漏れが起こってしまいます。
減量することで尿漏れが改善すると報告されている肥満と腹圧性尿失禁の関係についての研究データもあります。
④遺伝
遺伝的な傾向は個人差がありますが、骨盤底筋の弱化に影響を受けている可能性があります。
⑤喫煙
喫煙は循環系統への悪影響を与え、組織の酸素供給を減少させることがあります。これが筋肉の健康に悪影響を与え、骨盤底筋を弱める可能性があるとされています。
⑥不適切な姿勢
長時間の座りっぱなしや不適切な姿勢は、骨盤底筋の機能に悪影響を与える可能性があります。
3.骨盤底筋と女性の尿漏れ
女性が尿漏れを起こす原因には、「女性ならではのからだの構造」「骨盤底筋群の緩み」の2点が影響しています。
男性の尿道が約20cmと長くS字カーブを描いているのに対し、女性の尿道は約5cmと短く、まっすぐな形状をしています。
男性の尿道は出口までS字を描くように伸びているのに対して、女性の尿道は出口まで直線的に伸びていることも、男性より女性のほうが尿漏れが起きやすい原因と言われています。
産後に始まる尿漏れは産後1~2か月で回復
とくに女性は、妊娠や出産により尿漏れが始まることが多く、30代以上の女性の3人に1人が尿漏れの経験があるというデータ(※ユニ・チャーム調べ)もあり、悩んでいる方は意外にも多くいます。
しかし、出産でダメージを受けた骨盤底筋は、順調にいけば産後1~2ヶ月で回復していきます。
産後の尿漏れは、およそ1年後には9割の人が改善するといわれています。
会陰の痛みが治まる時期(産後1か月くらい)を目安に、骨盤底筋トレーニングを始めてみましょう。
産後の尿漏れを防ぐためには、骨盤底筋にできるだけ負担をかけないことが大切です。
分娩時間が短いほうが骨盤底筋への負担は少ないので、妊娠中の太りすぎや妊娠高血圧症などには気を付ける必要があります。
難産だった人は50歳を過ぎてから、尿漏れを再び経験する場合があるようです。
骨盤底筋トレーニングを習慣として続ければ、中高年期の尿漏れを防ぐことが期待できます。
4.骨盤底筋への負担度をチェックしてみよう
- 電車で座っているときに膝が開く
- 仕事はデスクワーク中心
- 1日のうち座っている時間が長い
- 椅子に座ると背もたれに寄りかかることが多い
- 体を動かすのが嫌い・運動不足を感じている
- 思いものを持ち上げることが多い
- 体を締め付ける洋服(スキニージーンズやガードルなど)をよく着る
- 便秘がちでよくいきむ
- アレルギーで咳やくしゃみが多い
- 電車で座っているときに膝が開く
- 妊娠中や産後に尿漏れが頻繁にある
- 分娩の途中、子宮口が開いてから子どもが産まれるまで5時間以上かかった
- 3500g以上の大きな赤ちゃんを産んだ
- 産後1週間経っても、子宮が下がっている
- 35歳以上になって初めて出産した(帝王切開は除く)
- 3人以上の経産婦の人
チェックが多かった方は骨盤底筋への負担が大きく、ダメージが蓄積されている可能性があります。
日常生活での何気ない習慣でも骨盤底筋へ負担をかけることがあるので、これを機会に骨盤底筋ケアを考えてみてはいかがでしょうか?
5.今日から始められる骨盤底筋トレーニング
尿漏れ対策として、多くのクリニック(産婦人科)では、骨盤底筋トレーニングを推奨しています。
骨盤底筋トレーニングは継続することで効果が現れますので、何よりも習慣化することが大切です。
家でもできる骨盤底筋トレーニングで、おすすめの動画を見つけましたので参考にしてみてくださいね。
動画引用:ユニ・チャームジャパン・公式youtube
6.EMSで誰でも楽に骨盤底筋をトレーニング
「骨盤底筋トレーニングをしてもなかなか効果がでない…」「毎日継続するのが大変…」「トレーニングが合っているのか分からない」そんな声も多く挙がるのが、骨盤底筋トレーニングの課題でもあります。
そんなお悩みには、EMSを使った骨盤底筋トレーニングがとても効率的・効果的でおすすめです。
EMSは、直接筋肉に電気刺激を送ることで筋肉の収縮を促し、トレーニング効果を得ることができるマシンです。
EMSでの骨盤底筋トレーニングは、筋肉そのものを電気刺激で動かすので骨盤底筋全体に効果が期待できます。
自身での骨盤底筋体操で思うように効果が感じられなかった方は、是非EMSでの骨盤底筋トレーニングを試してみてはいかがでしょうか。
骨盤底筋トレーニングにおすすめのEMS
家庭用EMS「コアレミニ」
骨盤底筋をトレーニングするための専用モードを搭載。
低周波から高周波までの幅広い周波数を組み合わせた「広域変調波」を採用することで、電気特有の皮膚のピリピリ感を抑え、骨盤底筋(インナーマッスル)まで深く刺激が届きます。
皮膚のピリピリした感覚が苦手な方でも安心して使えます。
家庭用なら好きな時に使えるのも魅力です。
業務用EMS「コアレ」
家庭用EMSコアレミニの業務用機器。
コアレミニ同様、骨盤底筋をトレーニングするための専用モードを搭載。
業務用EMSコアレは、全国の治療院を中心に導入されているので、お近くの治療院で体験してみてはいかがでしょうか。
広域変調波EMS「コアレ ライボ」
コアレライボは、低周波から高周波までの幅広い周波数を組み合わせたEMS波形に、ハイボルテージを加えた業務用EMSです。
EMSトレーニングとしての活用はもちろん、治療補助やリラクゼーションにもお使いいただけます。
コアレの骨盤底筋トレーニング「実験結果」
30代~80代の女性21名を対象に週2回、業務用EMSコアレの骨盤底筋モードにて施術を実施いたしました。(ご協力:アストラル八幡クリニック様)
実際にコアレを受けられて、症状が改善したという実感が「大いにある」と回答した方が7名、「ある」と回答した方が13名、「ない」と回答した方は1名でした。
EMSコアレは、骨盤底筋を集中的にトレーニングして、頻尿・尿漏れにお悩みの方に対し、すぐに効果を実感していただけます。
7.まとめ
今回は、骨盤底筋が衰える原因をメインにご紹介しました。
骨盤底筋が衰えることで、尿漏れやボディラインの崩れなどの症状が現れ、生活の質を著しく低下させてしまいます。
30代以上の3人に1人は、尿漏れの経験があるというデータもあり、産後の女性や中高年など、多くの方が悩まれています。
「普段から骨盤底筋に負担をかけない習慣を心がけてみる」「骨盤底筋トレーニングを始めてみる」など簡単なことから骨盤底筋ケアを始めてみてはいかがでしょうか。
EMSコアレの骨盤底筋モードを活用した骨盤底筋トレーニングは、骨盤底筋体操に比べ、効果を実感するのが早いのが特長です。
業務用EMSコアレは、治療院をはじめ、レディースクリニックでも尿トラブル対策として導入されています。
業務用EMS機器導入に関して気になる方は、下のリンクより製品情報がチェックできます。
監修:コアラボ編集部
この記事は、整骨院・サロン向けのトレーニング機器を販売する株式会社モン・スターズのコアラボ編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。