更新日:2024-04-12
運動療法とは、運動や体力活動を使用して、身体的な健康や心理的な状態を改善や回復を目指す治療的なアプローチのことです。
怪我の回復や慢性疾患の緩和や予防などの健康課題に対処するために利用されていますが、最近では、生活習慣病の改善にも積極的に活用されています。
整骨院で行われる運動療法は、主に骨格や関節、筋肉などに関する問題や痛みに対処します。怪我などにより一時的に低下した筋力を回復する目的で行われることが多いです。
では、運動療法は具体的にはどんな種類や効果があるのでしょうか。
一般的な運動療法と整骨院で行う運動療法について解説します。
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1.運動療法とは
運動療法とは、運動や体力活動を使用して、身体的な健康や心理的な状態を改善や回復を目指す治療的なアプローチのことです。
運動療法は、怪我の回復、慢性疾患の管理、心身の健康促進、障がい者のサポートなど、さまざまな健康課題に対処するために利用されます。
運動療法は、個々の状態や目標に合わせて設計されたプログラムを通じて行われ、医師、理学療法士、整形外科医、運動生理学者など、さまざまな身体の専門家による適切な監視と指導のもとで行われます。
整骨院で行われる運動療法とは?
整骨院で行われる運動療法は、主に骨格や関節、筋肉などに関する問題や痛みに対処し、患者様の身体機能の改善や、症状の緩和を促進することを目的としています。
柔道整復師や理学療法士などの身体の専門家が提供する施術や運動療法を通じて、患者様の健康をサポートします。
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2.運動療法の目的
運動療法の目的は、患者様が身体的な健康や機能性を向上させ、病気や損傷の回復を促進し、全体的な生活の質を向上させることです。
運動療法の主な目的
- 機能向上
- 姿勢と動作の改善
- 怪我や手術の回復促進
- 痛みの軽減
- 慢性疾患の管理
- 精神的な健康の管理
- 病気や怪我の予防
機能の向上
運動療法は筋力、柔軟性、持久力などの身体的な機能を向上させることを目指します。これにより、日常生活や活動をより健康的に効果的に行えるようになります。
姿勢と動作の改善
不適切な姿勢や身体の習慣からくる動作が原因で生じる問題に対処し、正しい姿勢や動作を身につけさせます。これにより、慢性的な痛みや怪我のリスクを減少させます。
怪我や手術の回復促進
怪我や手術後の回復をサポートし、患部の機能を取り戻すのを支援します。適切な運動は、筋力低下を防ぎ、関節の可動域を維持するのに役立ちます。
痛みの軽減
運動は神経系に対して鎮痛作用があり、痛みの感覚を軽減することがあります。特に慢性的な痛みや炎症に対して、運動療法は非薬物療法として効果的なのです。
慢性疾患の管理
運動療法は慢性的な疾患や健康状態の管理にも役立ちます。症状の軽減や進行の抑制を目指します。例えば、心臓病、糖尿病、高血圧などの状態において、定期的な運動は症状の軽減やリスクの低減に効果的です。
精神的な健康の促進
運動は精神的な健康にも良い影響を与えます。ストレスの軽減、気分の改善、不安の軽減などの効果が期待できます。
病気や怪我の予防
運動療法は病気や怪我の予防にも利用されています。適切な運動は免疫機能を向上させ、骨密度を維持するなど、様々な健康リスクを低減するのに役立ちます。
専門家が患者様ごとに適切なアドバイスや指導を行い、安全かつ効果的な結果を得るたに、プログラムの進捗などに関する情報を共有しながら治療を進めることが一般的です。
3.運動療法の種類と効果
①一般的な運動療法の種類と効果
- 抵抗トレーニング(筋力トレーニング)
- 有酸素運動
- ストレッチング
- 姿勢訓練
- 機能訓練
抵抗トレーニング(筋力トレーニング)
抵抗トレーニングには、専用マシン、ダンベルやゴムチューブなどの道具を使ったトレーニングのほか、スクワットや腹筋、腕立て伏せなどの自重運動も含まれます。
いわゆる一般的にイメージされる「筋トレ」のことで、筋力・筋量の維持・向上に効果があります。
自体重を用いて行う方法は手軽に行えることから、筋力向上の指導プログラムに広く活用することができます。
有酸素運動
心臓と肺の機能を向上させるための運動で、ウォーキング・ジョギング・サイクリング・水泳などが含まれます。
有酸素運動は、循環器系の疾患や糖尿病のリハビリに効果的だと言われています。軽い負荷がかかり、筋力が鍛えられるので下半身のケガ回復期のリハビリにも効果が期待できます。
ストレッチング
ストレッチングとは、筋肉や関節の柔軟性を向上させる、可動域を広げるために行われる運動です。
後に行う運動を行いやすくする効果や、怪我の予防、疲労の蓄積を予防するために取り入れられます。ヨガやピラティスも柔軟性を高め、姿勢を改善するために効果的です。
姿勢訓練
不適切な姿勢により引き起こる問題に対処し、正しい姿勢を維持するための運動プログラムのことです。
コアトレーニングやバランスの向上を目指すエクササイズが効果的とされています。
機能訓練
日常動作や活動に対する身体機能を向上させるトレーニングで、基本動作(座る、立つ、歩く)の回復や維持、障がいの悪化予防を目的とされています。
階段の上り下り、荷物の持ち上げなど、実際の生活で必要な動作に焦点を当ててトレーニングすることもあります。
歩行訓練や関節可動域訓練などの身体機能の維持を目的とする訓練や、レクリエーションを通して楽しみながら行うものとさまざまです。
②整骨院で行う運動療法の種類と効果
整骨院で行われる運動療法には、主に筋骨格系の問題や痛みに焦点を当てたものがあります。
- ストレッチング
- 筋力トレーニング
ストレッチ
筋肉や関節の柔軟性を向上させ可動域を拡大することで、痛みや不快感を緩和させる効果が期待できます。怪我の予防や疲労回復効果も得られます。
広い場所や道具を必要とすることなく行えるので、多くの整骨院で取り入れられている運動療法です。
筋力トレーニング
衰えてしまった筋肉(特にインナーマッスル)を強化し、姿勢のサポートや関節の安定性を向上させることが目的です。
整骨院に訪れる患者様に多い、腰痛も筋力不足が原因の1つと言われています。適切な姿勢の保持をするための筋力をトレーニング行うことで痛みの緩和や再発予防に効果があります。
自重トレーニングをはじめ、整骨院でよく見られるEMSも筋力トレーニングに該当します。
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→EMSトレーニングの効果とは?自重トレーニングとの違いや注意点を解説整骨院で行われる主な筋力トレーニング
- 自重トレーニング
- EMSトレーニング
- 加圧トレーニング
- リフォーマー
整骨院で行う運動療法は、患者様の状態や症状に合わせてプログラムが調整され、治療の一環として提供されます。
患者様は整骨院で指導を受けながら、自宅での継続的な運動を行うことがより効果を得るために必要です。
4.まとめ
運動療法というと、骨折などの整形疾患に行うイメージがありましたが、生活習慣病の改善や予防にも取り入れられるようになったことで、より私たちの身近なものとなりました。
一般的な運動療法と整骨院での運動療法は目的に多少の違いがあるものの、要素の部分では同じです。
運動療法の効果をより高めるには、どちらにしても自宅でも続的な運動も行うことが大切です。
監修:コアラボ編集部
この記事は、整骨院・サロン向けのトレーニング機器を販売する株式会社モン・スターズのコアラボ編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。