
更新日:2025-07-30
施術効果の維持・向上を図る上で欠かせない運動療法。
整骨院経営における保険外収益の強化や差別化戦略としても注目されています。
運動療法を取り入れることで、「予防」「パフォーマンス向上」まで対応できる整骨院としてアピールできるほか、患者様の信頼も向上し、長期的な通院にもつながりやすくなるメリットがあります。
本記事では、整骨院における運動療法の基礎知識から導入メリット、具体的な効果やおすすめ機器について解説します。
1.運動療法とは?整骨院で取り入れる理由
運動療法とは、筋肉や関節の機能を改善・回復させるために行う運動を中心とした治療法です。
整骨院では手技や電気治療に加え、運動療法を取り入れることで、施術効果を持続させたり、再発防止を図ることが可能になります。
単なる対症療法ではなく、根本改善を目指す治療方針を打ち出せるため、患者様の満足度向上や差別化にもつながります。
痛みの緩和にとどまらず、動作改善や生活の質向上を目指すなら、整骨院において運動療法は非常に有効な選択肢となります。
運動療法の基本的な考え方
運動療法は、身体を動かすことで自然治癒力を引き出すアプローチです。
筋力や柔軟性の改善を通じて、痛みの原因となる不良姿勢や筋バランスの崩れを整えるのが目的です。
整骨院では患者様の状態に応じて、パーソナルに指導することが重要とされており、単に「運動する」のではなく、「正しく動かす」ことに重点が置かれます。
整骨院と運動療法の相性
整骨院は主に手技によって身体のバランスを整えることを得意としていますが、その後の維持・定着には運動療法が最適です。
施術で整えた関節や筋肉を正しく動かすことで、歪みの再発を防ぐことができ、施術の効果を長く保てます。
こうした補完的な関係により、整骨院と運動療法は非常に相性が良いといえます。
他の施術との違いとは
マッサージや電気治療は即効性がありますが、一時的な効果にとどまる場合もあります。
一方、運動療法は筋肉や関節の正しい使い方を身体に覚えさせ、長期的な改善を促します。
自発的な身体機能の回復を促す点で、施術者主導の治療とは異なり、患者様の主体性を引き出せる点が大きな違いです。
運動療法の主な種類
- ストレッチング
- 筋力トレーニング
- 有酸素運動
運動療法の強い見方!痛みを出さない予防トレーニングでLTV向上!
低酸素速筋トレーニングマシン「BOOSTER」
BOOSTER(ブースター)は、機器が自動で行う的確な血流制限によって、短時間・低負荷の速筋トレーニングを可能にする業務用機器です。
機器の操作に特別な資格は必要なく、わずか10~15分の短時間で、誰でも簡単に効果の高いトレーニングを行うことができます。筋力強化をはじめ、ボディメイクやリハビリや痛みの改善、エイジングケアなどにご使用いただけます。
2.運動療法によって得られる効果とは
整骨院で導入される運動療法は、単なる痛みの緩和にとどまらず、多くの効果が期待できます。特に慢性的な痛みを抱える方や怪我のリハビリを行う方にとって非常に有効です。
施術だけでは対応しきれない慢性的な不調の根本改善や、日常生活の動作向上、そしてケガの再発予防などが代表例です。
また、定期的に運動を続けることで、患者自身の身体への意識が高まり、自立支援や生活の質(QOL)の向上にもつながります。
施術+運動の組み合わせは、整骨院の治療効果を大きく底上げする要素といえます。
運動療法の主な効果
- 痛みの軽減と機能回復
- 再発予防とメンテナンス効果
- 体力・筋力の向上
- 姿勢改善
- バランス調整
- QOL(生活の質)の向上
痛みの軽減と機能回復
運動療法は、関節や筋肉の機能回復に有効です。可動域を広げたり、筋力を回復させたりすることで、痛みの原因そのものにアプローチできます。
施術では届かない深層の筋肉にも働きかけることで、慢性痛の根本的な改善が可能になります。また、動かすことで血流が促進され、自然治癒力の向上にも寄与します。
再発予防とメンテナンス効果
整骨院での治療後、多くの患者様が抱える不安が「また痛くなるのでは」という点です。
運動療法はこの再発を防ぐための“予防医学”的アプローチとして非常に有効です。施術で改善した身体を、運動によって安定・維持させることができるため、治療の持続性が高まります。結果として患者様の信頼も向上し、長期的な通院にもつながりやすくなります。
体力・筋力の向上
運動療法は、筋力と体力の向上に効果的です。これにより、日常生活での動作が楽になり、疲れにくい体を作ることができます。
特に高齢者や運動不足の人にとって、運動療法は重要な役割を果たします。
姿勢改善とバランス調整
運動療法は、姿勢の改善とバランスの調整にも役立ちます。正しい姿勢を維持することで、身体の歪みを修正し、関節や筋肉への負担を減らすことができます。
また、日常生活での動作が楽になり、転倒や怪我のリスクも減少させることで安全な生活を送るための基盤を築きます。
QOL(生活の質)の向上
運動療法を継続することで、身体の動かし方を学び、自分で自分の健康を管理する意識が芽生えます。
特に高齢者や慢性症状を持つ患者様にとっては、日常生活の中で「自分で動ける」ことが大きな自信になります。
整骨院における運動療法は、単に症状を取るだけでなく、生活そのものの質を上げる支援としても効果を発揮します。
3.運動療法を導入する整骨院側のメリット
整骨院に運動療法を導入することは、患者様の満足度向上だけでなく、経営面でも大きな利点があります。
保険診療に依存せず、自費メニューとして提供できるため収益性が高く、さらに患者様との接点が増えることで信頼性やリピート率の向上にもつながります。
また、運動療法を提供することで専門性がアピールでき、競合が多い地域でも差別化を図ることが可能になります。
保険外メニューとしての収益化
保険診療の収入が頭打ちになっている整骨院にとって、運動療法は自費メニューとして導入しやすいサービスです。
施術と組み合わせて「パーソナルトレーニング」や「メンテナンスコース」などの形で提供すれば、単価アップが可能になります。
継続プランとして定期契約を提案すれば、安定した収入源にもつながります。
運動療法の流れ
①初回カウンセリングと診断
整骨院での運動療法は、カウンセリングと診断からスタートします。
専門家が患者さんの症状や生活習慣を詳しく聞き取り、痛みの原因を突き止めます。その後、患者さんの身体の状態をチェックし、どのような運動療法が適しているかを判断します。
②プログラムの作成
診断結果に基づき、患者さん一人ひとりに合わせた運動療法プログラムが作成されます。
このプログラムは、患者さんの具体的なニーズに添った内容となり、筋力トレーニングやストレッチング、有酸素運動などが含まれることがあります。個々の進行具合に応じて調整され、無理のない範囲で進められます。
③施術と指導
実際の施術では、専門家が患者さんに運動療法の指導を行います。
例えば、特定のストレッチング方法や、筋力トレーニングの正しいフォームを指導します。これにより、患者さんは自宅でも安全に運動を継続することができ、整骨院での治療効果を最大限に引き出すことが可能です。
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患者様は「痛みを取る」だけでなく「再発しない体づくり」も求めています。運動療法を通じて継続的なサポートが提供できる整骨院は、信頼されやすくなります。
さらに、施術+運動をセットにすることで自然と通院頻度が高まり、リピート率もアップします。
信頼性の高い整骨院としてのブランディングにも効果的です。
競合との差別化
整骨院の数が多い地域では、他院との差別化が経営のカギになります。
運動療法を取り入れることで、「予防」「パフォーマンス向上」まで対応できる整骨院としてアピールできます。
特にアスリートや高齢者層など、特定のターゲットに対して強みを出せる点も大きな魅力です。施術だけではない「+α」の価値を提供することで、選ばれる院を目指せます。
4.運動療法の効果を高めるポイントと注意点
整骨院で運動療法の効果を最大限に引き出すためには、ただ運動メニューを提供するだけでなく、患者様ごとの状態を見極めた個別対応や、継続できる仕組み作りが欠かせません。
無理のない運動指導、安全管理、そしてスタッフの知識と対応力が求められます。
導入前に準備すべきポイントを押さえておくことで、満足度の高いサービスが提供でき、トラブル回避にもつながります。
患者の状態に合わせた個別対応
患者様一人ひとりの年齢、体力、症状に合わせたプログラム設計が重要です。
画一的な内容では効果が出にくく、かえって症状が悪化するリスクもあります。
整骨院では初回カウンセリングや施術結果をもとに、運動療法の内容をオーダーメイドで設計し、段階的に負荷を調整していくことで、安全で確実な効果を目指します。
無理のない運動指導の重要性
運動療法で最も避けるべきは、患者が途中で挫折してしまうことです。
負荷が高すぎたり、動きが難しすぎたりすると継続できず、結果にもつながりません。
整骨院では、わかりやすい指導と少しずつ慣れさせるステップ設計が求められます。
加えて、痛みの出ない範囲で行うこと、こまめな声かけでモチベーションを維持させる工夫も大切です。
スタッフ教育と継続的なサポート体制
運動療法の質を担保するには、スタッフの知識と対応力が不可欠です。
筋肉や関節の動きに関する理解はもちろん、運動指導の方法や注意点を学ぶことが重要です。
また、患者様が途中でやめてしまわないよう、継続的なフォロー体制やコミュニケーションの仕組みを整えることで、継続率や満足度も向上します。
5.整骨院への導入におすすめの運動療法機器のご紹介
運動療法の効果を高め、患者への提供価値を上げるためには、専用機器の活用も有効です。
特にスタッフの手間を軽減しながら、安全に効率よくトレーニングを行える機器は、整骨院の運営にも大きく貢献します。
近年では、EMS機器や簡易トレーニング器具など、省スペースで導入できる製品も増えており、自費メニューとして活用しやすいのもポイントです。
自費メニューとして提供しやすい機器には「効果の見える化」「安全性」「短時間でも効果がある」といった特徴が求められます。
以下では導入メリットの高い機器について紹介します。
時間効率を高めるEMS機器の活用
EMS(電気刺激)機器は、筋肉に直接アプローチできるため、ベッドに寝たままで筋トレ効果が得られるのが特徴です。
施術と並行して使用することで、短時間でも運動療法の効果を補完できるため、整骨院の時間効率も向上します。
特に、高齢者や運動が苦手な患者様への対応に適しており、導入のハードルも低めです。
寝たままトレーニングでらくらく筋力強化!EMS「コアレライボ」↓
患者が使いやすい簡易トレーニング機器
チューブ、ストレッチポールなどの器具は、患者様が自ら使いやすく、動作の負荷も調整しやすいため、整骨院内での指導に最適です。
操作が簡単で、スタッフ側の説明負担も少ないため、導入後すぐに活用できるのが魅力です。
自宅でのセルフケアにもつなげやすい点もメリットといえるでしょう。
短時間・低負荷で効果を引き出す加圧マシン「BOOSTER」
整骨院での新たな運動療法機器として注目されているのが、加圧マシン「BOOSTER」です。
空気圧で四肢の血流を適度に制限し、低負荷・短時間でも高いトレーニング効果が得られるのが特長です。
BOOSTERは、ストレッチやリハビリ的な運動にも活用でき、患者様の体力に応じた幅広い指導が可能。
ボタン操作も簡単で、施術者の負担も少なく導入しやすい機器です。
整骨院での自費メニューとして差別化を図りたい方にとって、有力な選択肢となるでしょう。
お子さまから高齢者まで。空気の力で血を巡らせる「ブースター」↓
6.まとめ
運動療法は、整骨院にとって患者様の改善効果を高めるだけでなく、再発予防や自立支援にもつながる重要なアプローチです。
個別対応による安全な指導と、継続しやすいプログラム設計により、患者様満足度と信頼性の向上が期待できます。
また、EMS「コアレライボ」や加圧マシン「BOOSTER」などの機器を活用することで、時間効率や収益性を大幅に高めることも可能です。
施術+運動というハイブリッドな価値提供を通じて、地域で選ばれる整骨院づくりを目指してみてはいかがでしょうか。

監修:コアラボ編集部
この記事は、整骨院・サロン向けのトレーニング機器を販売する株式会社モン・スターズのコアラボ編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。