
更新日:2025-02-26
血液を全身に循環させる血管には、「動脈」「静脈」「毛細血管」の3種類がありますが、中でも、全血管の99%を占める「毛細血管」こそが、老化や病気を食い止める要として注目されています。
毛細血管は、30代あたりから減りはじめ、60~70代になると20代の頃に比べて4割も毛細血管が減ってしまうと言われています。
毛細血管が減ってしまったり、弱くなると「血行不良」となり、私たちの体にさまざまな悪影響を及ぼします。
今回は、毛細血管が弱るとどんな不調が出てくるのかについて紹介します。
また、血管年齢チェック表もご用意しましたので、ぜひ試してみてください!
1.毛細血管とは
毛細血管は全身の血管の99%を占める
毛細血管は、私たちの体中に張り巡らされている、髪の毛よりもずっと細い血管のことで、0.01mmと肉眼では見えないほど細い血管です。
動脈と静脈をつなぐ極細の血管で、全身に張り巡らされ、全身の血管の99%を占めています。
全身の細胞に酸素や栄養を届け、老廃物を回収するという、生命維持に不可欠な役割を担っています。
私たちの体を庭に例えてみましょう。
動脈は「庭に水を引くための太いホース」。静脈は「庭から水を排出するホース」。そして、毛細血管は「ホースの先端に取り付けられた、細かい霧状の水を出すスプレー」です。
このスプレーがあるおかげで、庭の隅々まで水を届けることができように、毛細血管があるおかげで全身の隅々まで酸素や栄養を届けることができるのです。
2.毛細血管が弱るとどんな不調が起こる?
「毛細血管が弱る」とは、毛細血管の構造や機能が低下し、本来の役割を十分に果たせなくなる状態を指します。
具体的には、「血管壁の脆弱化」、「血管の減少」、「ゴースト血管化」が挙げられます。
毛細血管が弱くなると、その壁が破れやすくなり、組織に十分な酸素や栄養が供給されなくなる可能性があります。
毛細血管が弱ると起こる不調
- 体の凝り・痛み
- 肌の老化
- 冷え性
- 髪の乾燥、抜け毛の増加
- 免疫力の低下
- 太りやすくなる
- 骨の老化
体の凝り・痛み
姿勢が悪い状態が続くことにより、一部の筋肉に過度な負担がかかり、そこの血流が悪化して、痛みにつながるケースがあります。
冷え性
血管がもろくなると血流も滞るため、特に体の末端(手・足)の冷えを引き起こしやすくなります。
冷え症が続くと、全身の冷えによる風邪や頭痛、下腹部痛など、さまざまな不調が引き起こされやすくなります。
肌の老化
毛細血管が弱り減少すると、肌の細胞に栄養や酸素が行き届かなくなります。
ハリや潤いに関わる線維が弱体化し、シワやたるみの原因になります。
特に目元には、毛細血管が密集しているため、血管が衰え血行が滞ると、メラニンの色が目立ち肌がくすんだような、にごった印象になってしまいます。
特に顔の皮膚は薄いので、健康状態が現れやすい部分です。
髪の乾燥、抜け毛の増加
毛根の下にも毛細血管が密集しているので、血管が弱ったり減少すると毛根に栄養が行き届かず、抜け毛や髪の乾燥にも影響を与えます。
免疫力の低下
血行不良により白血球が行き届かなくなる場所があると免疫力が落ち、風邪をひきやすくなったり、感染症のリスクが高まります。
太りやすくなる
毛細血管が弱り減少するととリンパ管が水分や老廃物を回収しきれず、水分や老廃物が血管外に漏れ出て、それがむくみや肥満の原因になる可能性があります。
骨の老化
骨には関節にある滑膜を介して毛細血管から栄養が届けられます。
そのため毛細血管が弱ったり減少すると栄養が関節に行き届かず、骨の脆弱化に影響を与えます。
3.毛細血管が弱る原因
毛細血管の弱さは、さまざまな原因によるものです。
例えば、加齢、慢性的な炎症、栄養不足、遺伝的な要因、病気(血管炎など)が挙げられます。
毛細血管の健康を維持するためには、バランスの取れた食事、適切な運動、喫煙や過度な飲酒の回避、ストレス管理などが重要です。
毛細血管が弱る原因
- 栄養不足
- 炎症
- 遺伝的な要因
- 加齢
- 慢性的な疾患
- ストレス
- 環境因子
栄養不足
適切な栄養素が不足していると、毛細血管の健康が損なわれる可能性があります。特にビタミンCやビタミンK、鉄、銅などが、血管壁の強化に重要です。
炎症
慢性的な炎症が毛細血管の壁に損傷を与え、血管の柔軟性や強度を低下させることがあります。
遺伝的な要因
遺伝的な傾向や遺伝子の変異が、毛細血管の構造や機能に影響を与え、血管の弱化を引き起こすことがあります。
加齢
年齢とともに、組織や血管の老化が進み、毛細血管の弱化につながる可能性があります。老化に伴ってコラーゲンやエラスチンといった組織を構成するたんぱく質の合成が低下することが一因とされます。
慢性的な疾患
高血圧、糖尿病、動脈硬化などの慢性的な疾患は、毛細血管に損傷を与え、その壁を弱める可能性があります。
ストレス
長期間にわたるストレスは、炎症反応を引き起こし、血管の健康に影響を与えることがあります。
環境因子
環境中の有害な物質や紫外線なども毛細血管に影響を与え、血管の弱化を引き起こす可能性があります。
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→毛細血管を増やすトレーニング法やメリットとは?4.血管年齢チェック
- 階段をのぼると胸が締め付けられることがある
- インスタント食品や脂っこい食事が多い
- 悪玉コレステロール値が高い
- 血糖値が高い
- 血圧が高い
- 最近物忘れが激しくなった
- 親や兄弟に心筋梗塞や脳卒中で倒れた人がいる
- 手足が冷たく、しびれを感じる
- 学校を卒業してから運動らしい運動をしていない
- 日常生活でストレスを感じている
- いつも時間に追われている感覚がある
- 1日の喫煙本数×喫煙年数が400以上になる
チェックが0~4個→年相応の血管年齢
チェックが5~8個→実年齢+10歳
チェックが9~12個→実年齢+20歳
あなたはいくつ当てはまりましたか?
チェックが多かった方は、このチェックを1つでも減らせるよう日々の生活習慣(食事・運動習慣・睡眠)から見直してみましょう。
5.毛細血管を強化するトレーニングのご紹介
低酸素速筋トレーニングマシン「BOOSTER」の血管トレーニングで全身に血を届けよう!
自動で適正圧の検知・加圧・除圧を行うことができる「自動検圧機能」搭載のトレーニングマシン「BOOSTER(ブースター)」
適正圧で血流制限をすることで、全身の血液循環を促し、全身に酸素や栄養が行き届くようになることで、疲労回復や老廃物の排出促進、冷えやむくみ、体の凝りなどのお悩み解消に効果を発揮します。
座ったままでも「血管トレーニング」は行えるので、運動が苦手な方やご高齢者でも安心してご使用いただけます。
6.まとめ
日々感じていた体の不調も、もしかしたら毛細血管の衰えが原因かもしれません。
同じ年齢であっても毛細血管の量には個人差があり、毛細血管が多い人は見た目も若々しく、病気のリスクも低いと言われています
血管年齢チェックで当てはまる項目が多かった方は、これを機に生活習慣を見直してみませんか?

監修:コアラボ編集部
この記事は、整骨院・サロン向けのトレーニング機器を販売する株式会社モン・スターズのコアラボ編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。
これは情報提供のみを目的としており、医療上のアドバイスや診断を行うものではありません。